アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

狭山の黒い闇に触れる 588

【公判調書1832丁〜(今回は左に示した以外の丁数も相当数含む)】 前回引用した平岡俊将検事による証拠調請求に対し、弁護側は昭和四十五年九月二十六日、東京高等裁判所第四刑事部宛に「証拠調請求に対する意見書」を提出する。その内容は次のとおり。 「強…

狭山の黒い闇に触れる 587

【公判調書1822丁〜】 昭和四十五年六月十七日、東京高等裁判所第四刑事部に対し、東京高等検察庁検事=平岡俊将より「証拠調請求書」が提出される。その内容は次のとおり。 ○証拠一 1.書面 昭和三十八年五月十三日附埼玉県警察本部刑事部鑑識課警察技師 斉…

狭山の黒い闇に触れる 586

ここへきて公判調書は、そのいたるところへ上申書、弁護人選任届、求意見書、証人調請求書、電話聴取書、決定書、図面借用書などをこれでもかと挟みこんだ上で、これより第三十九回公判が始まろうとしている。が、ここで扱われる内容が、かなり以前から引用…

狭山の黒い闇に触れる 585

【公判調書1820丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 四、請求書第四の書証及び証拠物たる書面 (二)(前々回より続く) 標目7、9に記載されている「東京築地市場の丸京青果の荷札が死体についていた伝々」の記事は、報道関…

狭山の黒い闇に触れる 584

【公判調書1817丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 四、請求書第四の書証及び証拠物たる書面 (二)、(前回より続く)なお、これらの記事の内、標目3に記載されている「死体現場付近の山林三ヶ所から新たに牛乳ビン、コモ…

狭山の黒い闇に触れる 583

【公判調書1815丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 三、請求書第三の証人 番号1.植木幹雄 番号2.杉田文平 前記第三で述べたように、被告人の五月一日の行動について当審で陳述するところは信用し難いのみならず、右証…

狭山の黒い闇に触れる 582

【公判調書1815丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 一、請求書第一の鑑定 (三)、第一の四の、足跡に関する鑑定請求については、先に昭和四十一年七月十四日付で検察官が提出した「足跡鑑定請求に対する意見書」に述べて…

狭山の黒い闇に触れる 581

【公判調書1810丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 一、請求書第一の鑑定 (二)、第一、の三、の腕時計に関する鑑定請求については、本件時計の発見届出後、当時科学警察研究所に対し、時計の地中埋没時間推定の鑑定が可…

狭山の黒い闇に触れる 580

【公判調書1810丁〜】 (これより引用する文書は〈狭山の黒い闇に触れる・576〜579〉において引用の、弁護側提出「事実取調請求」への返答となる) 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第四、事実取調請求について 一、請求書第一の鑑定 (一)、第一の一、二の…

狭山の黒い闇に触れる 579

【公判調書1779丁〜】「事実取調請求書」 第四、書証および証拠物たる書面(書面の記載内容等詳細は、昭和四十三年八月二十七日付事実取調請求書のとおり) 【 】=書証および証拠物たる書面の標目。 ○=証明すべき事実、証明力を滅殺し、または補張(注:1)する…

狭山の黒い闇に触れる 578

【公判調書1776丁〜】「事実取調請求書」 第三、証人〈その二〉 (○=証明すべき事実) 16.関 源三 ○六月二十日付、二十一日付被告人調書作成の時期と状況。被告人の供述調査(注:1)、添付図面の謄本の作成状況。被告人逮捕後、被告人方を訪れた回数と用件。…

狭山の黒い闇に触れる 577

【公判調書1772丁〜】「事実取調請求書」 第二、A7、A9、A11との付着土壌、印象条件の異同を対比し、この疑問解明のための資料とする。 第二、提出命令等 一、差押えるべき物 1、被害者中田善枝の自転車、万年筆、身分証明書および脅迫状、封筒等か…

狭山の黒い闇に触れる 576

【公判調書1769丁〜】 ここには、被告人及び弁護団による高等裁判所宛の、昭和四十五年四月二十一日付「事実取調請求書」が載っている。その請求内容は第一から第四までの四項目にわけられている。 第一、鑑定 第二、提出命令等 第三、証人 第四、書証および…

狭山の黒い闇に触れる 575

【公判調書1747丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 二十一、被告人が五月一日に歩いたという経路。 (前回より続く)続いて同経路は、同所からほぼ南東方に向かい同図の地蔵菩薩の真北辺りで左折するが、71点からこの左折地点までの道路とほぼ同じくらいであ…

狭山の黒い闇に触れる 574

【公判調書1746丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 二十一、被告人が五月一日に歩いたという経路(第四回検証調書に記載の経路)(金子金三方を含む) (この経路は第四回検証調書に添付の第3見取図の記載に従って同経路を徒歩で通行して検証し、同経路上にある…

狭山の黒い闇に触れる 573

【公判調書1746丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 二十、入間川駅前及び荷小屋 入間川駅前及び荷小屋の状況は第四回検証調書に添付の写真⑰⑱⑳㉑に見られるのとほぼ同様であったからこれを引用する。 (写真⑰) (写真⑱) (写真⑳) (写真㉑) 但し、荷小屋の西側…

狭山の黒い闇に触れる 572

【公判調書1745丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 十八、佐野屋及びその周辺。 佐野屋及びその周辺の状況は本調書に添付の写真(57)ないし(63)に見られるとおりであった。 (四枚ともに第七回検証調書添付写真57。パノラマ写真のため四分割とした) (第七回…

狭山の黒い闇に触れる 571

【公判調書1744丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 十七、(前回から続く)58点の浅間橋から北方の状況は本調書に添付の写真(48)に見られるとおりであり、 (第七回検証調書添付写真48) 第三回検証調書に添付の写真㊼に見られる状況と一部変わっており、 (第…

狭山の黒い闇に触れる 570

【公判調書1743丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 十七、(前回から続く)54点から55点までの間の状況は第三回検証調書に添付の写真㉙ないし㉞に見られるのとほぼ同様であった。 (写真上から㉙㉞) 55点から56点までの間は大部分が林、一部右側(南側)が畑に…

狭山の黒い闇に触れる 569

【公判調書1743丁〜】(今回、もっとも必要とされる検察官主張の被告人逃亡経路、その図面や見取り図が用意出来ず、俯瞰的に見たかった検証の引用が台無しとなっている・・・) 「第七回検証調書」検証の結果 十七、検察官主張の五月二日夜、逃亡の経路(同日の往…

狭山の黒い闇に触れる 568

【公判調書1742丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 十六、被告人の自宅 ○外部の状況は第三回検証調書に添付の写真㉔、㉕、㉖に見られるのとほぼ同様であったからこれを引用する。 (写真㉔) (写真㉕) (写真㉖) なお、表側の状況は本調書に添付の写真(32)な…

狭山の黒い闇に触れる 567

【公判調書1741丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 八、検察官主張の被告人が木綿紐(細引)、荒縄を取ったという場所及びその付近。 ○この付近の状況は第一回検証調書に添付の写真51に見られるに見られるのと変わっており、本調書に添付の写真(20)に見られ…

狭山の黒い闇に触れる 566

*「狭山の黒い闇に触れる 562」に記載した文章に誤りが見つかった。場所は文面末尾付近にあり、そこには「平岡俊将の意見"第四"とは、弁護側による第七回検証調書に対する返答である(したがって"第四"を引用する前にまず"第七回検証調書"を取り上げようとい…

狭山の黒い闇に触れる 565

【公判調書1739丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 五、検察官主張の殺害現場及びその付近 この付近の状況は、ほぼ「第一回検証調書」の"検証の結果2.第二現場について"の項に記載されているとおりであった(後記の異なっている点を除き同調書を引用する)…

狭山の黒い闇に触れる 564

【公判調書1738丁〜】 「第七回検証調書」検証の結果 二、検察官主張の出会い地点及びその付近 この地点付近の概況は、ほぼ第一回検証調書の記載のとおり(後記の異なっている点を除き同調書を引用する)であるが、東西に通ずる道路(加佐志街道)の幅員がほぼ四…

狭山の黒い闇に触れる 563

【公判調書1735丁〜】 (*ここからは「第七回 検証調書」なる表題で始まる、狭山事件に関係する場所の検証内容が記載されている) 「検証をした場所」 一、荒神様(三柱神社) 二、検察官主張の出会地点 三、横山ハル、横田権太郎の作業していた畑及びダイハツ…

狭山の黒い闇に触れる 562

【公判調書1808丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第三、五月一日のアリバイの主張について(続き) 右第二十七回公判の被告人質問に際し検察官が被告人に対し、第三回公判の際述べている馬車新道を通り清水という店や農業会の前を通ってタバコ屋の方…

狭山の黒い闇に触れる 561

【公判調書1806丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第三、五月一日のアリバイの主張について 一、被告人、弁護人は、当審に至り事件当日の五月一日、被告人は午後二時頃まで所沢のパチンコ屋におり、それから電車で入間川駅に戻り、それから町中を通…

狭山の黒い闇に触れる 560

【公判調書1805丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第二の三。 (四)、時計を七月二日の発見届出以前に見せられたということに関連しては、右日時についての陳述のほか当審第七回公判(四十年十月五日)における証人青木一夫に対する被告人の質問がある…

狭山の黒い闇に触れる 559

【公判調書1804丁〜】 東京高等検察庁検事=平岡俊将の意見 第二の三、 (三)の続き。 弁護人は前記のように時計を捨てた場所を書いた二〇七五丁の図面の日付は六月二十九日であるとし、また被告人の陳述等により当審記録十五冊中の航空自衛隊入間基地司令中…