アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 912

【公判調書2884丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 佐々木弁護人=「そうしますとあなたが面会に行かれたのはあなたのご記憶では三回ですか」 証人=「はい」 佐々木弁護人=「それから、差入れに行かれたのは何回ですか」 証…

狭山の黒い闇に触れる 911

【公判調書2882丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 宮沢弁護人=「石川君の所へ面会に行っている時間は日中ですか」 証人=「日中です」 宮沢弁護人=「そうするとそれは勤務時間中なんですね」 証人=「勤務時間でですね、浦…

狭山の黒い闇に触れる 910

【公判調書2879丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 裁判長=「手紙は十七通あって、日時は三十八年から四十五年にわたっておりますね」 証人=「はい」 裁判長=「そうするとあなたの今言われるのはその一つ一つの手紙を出すた…

狭山の黒い闇に触れる 909

【公判調書2877丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 宮沢弁護人=「あなたの所へ石川君に差入れて欲しいというような趣旨の手紙が来たということをさっき証言されたんですが、所沢の山口の石山さんですね、これはあなたを知って…

狭山の黒い闇に触れる 908

○法廷では弁護人が、拘置所に収監された石川被告への、証人=関 源三による接触の動機やその過程、方法等の尋問に相当な時間を費やしているが、その意図は何か、今のところ私には全く分からない。 ただ、石川被告本人の自白を維持させるために彼の気が変わら…

狭山の黒い闇に触れる 907

記者会見に応ずる竹内狭山署長。狭山事件発生時には連日六百人近い報道陣がつめかけた。 同じ狭山署内での石川一雄氏。写真二点は、"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2873丁〜】 …

狭山の黒い闇に触れる 906

事件当時の石川一雄氏。写真は逮捕前日の五月二十二日に撮影されたが、これは事前に警察のリークを受けた通信社が偶然を装い撮影したものであった。 【公判調書2870丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 山上弁護人=「あなたは…

狭山の黒い闇に触れる 905

事件当時の入間川小学校。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より。 【公判調書2868丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 山上弁護人=「これは一審であるいは聞いて…

狭山の黒い闇に触れる 904

東京高等裁判所へ出廷する石川一雄氏(1974年)。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2864丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 橋本弁護人=「川…

狭山の黒い闇に触れる 903

東京高等裁判所(昭和四十三年当時) 【公判調書2861丁〜】 「第五十四回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳) * 橋本弁護人=「(同じく手紙のうち昭和三十九年四月二十七日付の封書を示す)『一昨日はお手紙をありがたく拝見しました。手紙によると仕事…

狭山の黒い闇に触れる 902

○前回、法廷での問答の内容が被害者の遺体解剖に集中しており、その生々しさに私は途中で引用を中止した。被害者の死因が絞殺か扼殺か、あるいは別の方法であったか、その検証までは何とか読了出来た。しかしその後に続く、被害者の年令(当時十六歳)を踏まえ…

狭山の黒い闇に触れる 901

殺された中田善枝さん。行方不明となった一九六三年五月一日は彼女にとって十六回目の誕生日であった。その後五月四日、彼女は狭山市内の農道から無惨な姿で発見され、遺体は上赤坂の自宅へ運ばれ五十嵐勝爾による検視が行なわれた。 行方不明となった日が当…

狭山の黒い闇に触れる 900

【公判調書2801丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=五十嵐 勝爾(五十八歳・埼玉県警察本部刑事部鑑識課犯罪科学研究室長) * 原本番号 昭和四十年(刑)第二六号の四七 速記録 昭和四十六年九月十六日 事件番号 昭和三十九年(う)第八六一号 * 裁判長…

狭山の黒い闇に触れる 899

【公判調書2797丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 阿形弁護人=「あなたは石川君の勾留中に石川君の自宅へ行かれたことが何回かあるということでしたね」 証人=「はい」 阿形弁護人=「それで、ちり…

狭山の黒い闇に触れる 898

【公判調書2794丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 山梨検事=「それから、被告人のその当時当時、これは一審判決、あるいは判決後の期間に及んでるんですが、被告人の感じ、被害者に対する感想等も記…

狭山の黒い闇に触れる 897

【公判調書2792丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 山梨検事=「(このとき検察官は、証人持参の封書十四通、葉書三通計十七通の、被告人より証人に宛てた書簡を、裁判長の許可を得て、弁護人に閲覧の…

狭山の黒い闇に触れる 896

【公判調書2790丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 山梨検事=「先ほど弁護人の質問で、何か下着を持って行くのを、後で持って行くというので差し出さなかったことを思い出したということをさっき言わ…

狭山の黒い闇に触れる 895

スコップを持った石川さん。逮捕前日の五月二十二日に撮影された。 石川被告と親しい関係であった関 源三巡査部長。 【公判調書2788丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 宇津弁護人=「今あなたが言っ…

狭山の黒い闇に触れる 894

事件当時の石川一雄さん宅(1963年6月18日撮影)。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2786丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警…

狭山の黒い闇に触れる 893

狭山事件捜査本部は当初この事件について次のような見解をもっていた。 同本部は犯人がさる三日午前零時過ぎ佐野屋付近において、殺された善枝さんの姉登美恵さんと離れて会った時、登美恵さんとの応答に使った言葉は明らかに埼玉訛りがあった。また中田さん…

狭山の黒い闇に触れる 892

写真は証人=関 源三巡査部長(階級は事件当時のもの) 【公判調書2781丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 宇津弁護人=「それから六月二十一日、その同じ日付の、青木一夫さん、立会人遠藤さん。この人…

狭山の黒い闇に触れる 891

昨日は、強風が吹く中、何とか晩飯を入手し生命を維持することに成功する。 酒瓶の右側に見えるビニール包みの平べったい物質はコンビニ特売おにぎりである。写真手前に写るのは本日のメインディッシュ、鮭塩焼きであり、これは干からびた大根おろしを添え、…

狭山の黒い闇に触れる 890

【公判調書2776丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 宇津弁護人=「それでは、最初捜しに行って、どれくらいの時間捜したのですか」 証人=「全部で、出てから二時間ちょっとかかったんじゃないかと、…

狭山の黒い闇に触れる 889

【公判調書2767丁〜】 「第五十三回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) 昭和四十六年十一月九日 午前十時。 * 宇津弁護人=「前回、山狩りのことをお尋ねしましたね」 証人=「はい」 宇津弁護人=「五月三日の山狩りの時に…

狭山の黒い闇に触れる 888

先日、私は密かに野良猫の集会に参加していた。白い猫の影はやたらと濃いなと思いきや、これも猫であった。この集会には七匹の猫が出席していたが、なぜかこの二匹は常に密着し行動していた。 ぷっ、尻尾が繋がっている・・・。 【公判調書2764丁〜】 「第五十…

狭山の黒い闇に触れる 887

【公判調書2762丁〜】 「第五十二回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 宇津弁護人=「それは前のページを見て結構ですが、あなたの取った調書に添付されている図面ですね」 証人=「はい」 宇津弁護人=「今のこの調書は…

狭山の黒い闇に触れる 886

【公判調書2761丁〜】 「第五十二回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補) * 宇津弁護人=「最初の調書はそういうような調書を作ったのではないですか」 証人=「調書の内容までははっきり覚えていませんけれども、山の中にほ…

狭山の黒い闇に触れる 885

昨日、何者かが家の郵便受けに何かを投入し足早に立ち去った。不穏な気配を感じながら老生は少しだけ開けた木製扉から片手を伸ばし、郵便受けからその投入されたものを抜き取った。 滞納している家賃に業を煮やした家主による立退請求か、あるいは税金滞納に…

狭山の黒い闇に触れる 884

被害者の自転車。 被害者の自転車の荷かけ紐とされるゴム紐。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2756丁〜】 「第五十二回公判調書(供述)」 証人=関 源三(五十五歳・飯能警…

狭山の黒い闇に触れる 883

写真右上の服部ガソリンスタンドから下方へ伸びる道路があり、それは途中にある佐野屋を経て、やげん坂を進み、やがて山本製作所、狭山精密へと到達しており、山狩りはこの道路を起点に鉛筆が指し示す方角へ向けて行なわれた。 【公判調書2754丁〜】 「第五…