2023-01-01から1年間の記事一覧
【公判調書2409丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 裁判長は証人に対し、昭和四十六年三月二日の公判においてした宣誓の効力を維持する旨を告げた。尋問及び供述は以下のとおり。 * 証人=斉藤留五郎 昭和四十六年五月十一日 * 福地弁護人=「警察官にお…
【公判調書2407丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 裁判長=「ほがらかな場合もあるが、ほがらかでない場合もあると言ったね」 証人=「話題によって・・・・・・」 裁判長=「ほがらかでない場合は、ほがらかの反対のことを意味するんですか…
【公判調書2405丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 中田弁護人=「もう一点ですが、あなたは現在は銀行員をやっていらして、警察にお勤めになったことも長いようですが、被疑者の取調べについては、あなたは大体手錠をかけて調べている…
【公判調書2402丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 中田弁護人=「前回と今日のご証言を聞いてますと、前回は何か、大変、思い出せないという趣旨のことを言っておられたのですが、今日は大変よく覚えておられるのですが、前回から今日…
【公判調書2401丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 橋本弁護人=「記録によりますと、六月三十日に足立静江から被告人のジャンバーを一着領置したと、こうなっておりますが、記憶ございますか」 証人=「先ほど申し上げましたが、その点…
(堀兼支所におかれた特捜本部。写真は"差別が奪った青春"部落解放研究所・企画・編集=解放出版社より引用) 【公判調書2399丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 山上弁護人=「それから、もう一点ですが、狭山の方で清水さんが捜査をなさ…
鞄を溝から掘り出す捜査員。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2397丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 山上弁護人=「清水さんが鞄を発見なさった時の…
【公判調書2395丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「松本里次とか、吉田ミツノとか、そういう人を調べたかどうか覚えていますか」 証人=「記憶ありません」 石田弁護人=「それから足立静江さんという、これは石川被告の…
(スコップは事件発生から十日後の五月十一に発見された。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) 【公判調書2393丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「じゃ…
山狩りの様子。(写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) 【公判調書2391丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「それでは、捜査会議の報告ということでお伺い…
鞄の下から見つかった牛乳瓶、ハンカチ。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2390丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「鞄の中を見せなかっ…
教科書・ノートが見つかった状態。 鞄を溝から掘り出す捜査員。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用。 【公判調書2389丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=「清水利一」 * 石田弁…
「検証・狭山事件 伊吹隼人著」第五章には、当時山狩りに参加した消防団員S氏の証言が記載されている。 "被害者の鞄は遺体発見現場そばの茶垣の根元に置いてあった" "鞄は機動隊の人に渡した" 消防団員S氏は山狩りを遂行中、茶畑でこの鞄を見つけたことに…
証人=清水利一は狭山事件の捜査において、証拠物の捜索には一度だけ携わったと証言するが、その証言内容は異様なほど詳細である・・・・・・。 【公判調書2385丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * (証人の証言 "〜ただ一点だけ、私はあの事件…
(写真は狭山事件裁判資料より) 【公判調書2383丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「ところであなたは参考人をもかなり取調べをしましたね」 証人=「参考人も、長い期間ですからやったでしょうね」 石田弁護人=「主として…
【公判調書2381丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「あなたが狭山署で取調べをしておられた頃は毎日捜査会議が開かれていたわけですね」 証人=「ええ、捜査会議はほとんど毎日、夜引き揚げてから捜査本部でやります」 石…
写真は、一九六三年五月二十三日早朝逮捕された石川一雄氏の姿。("無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) 【公判調書2377丁〜】 「第四十七回公判調書(供述)」 証人=清水利一 * 石田弁護人=「あ…
【公判調書2368丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 宮沢弁護人=「あなたは田中という人について捜査したと言いましたが、どの辺の場所を捜したのですか」 証人=「奥富の方の人でした」 宮沢弁護人=「奥富のど…
(手拭い。写真は狭山事件裁判資料より) 【公判調書2366丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 中田弁護人=「あなたは先ほど手拭いの捜査をしたと言いましたね」 証人=「はい」 中田弁護人=「手拭いの捜査という…
(狭山事件地図。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) 【公判調書2364丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 中田主任弁護人(以下、中田弁護人と…
【公判調書2362丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 石田弁護人=「鞄について尋ねますが、質屋や古物商に立ち寄っていろいろな情報が得られましたか」 証人=「鞄についてはなかったと思います」 石田弁護人=「…
【公判調書2360丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 石田弁護人=「発見場所付近の、発見される直前二、三日間の捜索の実施状況ですが、付近の農家で物を捜すのに便利な道具などを借りたことはありませんか」 証…
【公判調書2357丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 石田弁護人=「狭山事件では特別捜査本部が設けられて捜査が進められたようなのですが、あなたはどういう上司に命令されて捜査に従事したのですか」 証人=「…
【公判調書2335丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=鈴木 彰(四十四歳・埼玉県警察官) * 裁判長=「証人はいつ警察に入ったのですか」 証人=「昭和二十四年七月六日、埼玉県警察学校に入校しました」 裁判長=「そのときの身分は」 証人=「巡査見…
(写真は狭山事件資料より) 【公判調書2350丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=岸田政司(五十四歳・埼玉県警察本部刑事部鑑識課・警察技師) * 橋本弁護人=「測る器具は何を使ったのですか」 証人=「ノギスですね」 橋本弁護人=「あなたの鑑定書に…
(「"足跡" 鑑定暮らし30年・内田常司、P86=足跡はゆがむ」より。この様な本を岸田政司証人の証言とともに併読すると、足跡鑑定に関する理解がより深まる) 【公判調書2346丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=岸田政司(五十四歳・埼玉県警察本部刑事…
「石膏による平面足跡採取は、その鮮明度と信憑力などから観察して合理的な方法である。多くの場合、肉眼でやっと特徴を捉えうる程度の足跡なら、採取したものの方がかえって実物よりも優れていることが多い。また採取後も印象物体に残された形態は、採取前…
「石膏の使用方法(採取方法)は、なめらかなアスファルトなど、いずれの平面を問わず足跡があれば、まずその周囲に土砂、または石膏粉、取りワク、その他これに類するものを利用して、適度の高さで囲うことが必要である。水に溶解する石膏の濃度はふつう凹凸…
(狭山事件裁判資料より) 【公判調書2337丁〜】 「第四十六回公判調書(供述)」 証人=岸田政司(五十四歳・埼玉県警察本部刑事部鑑識課・警察技師) * 橋本弁護人=「その地下足袋に見覚えがありますか」 証人=「ありますね。私はこれで鑑定したのでしょうね…
鑑識課・警察技師である岸田政司証人による足跡鑑定に関する証言、これに対応する写真や図面等の資料は私の手元に無く、従って法廷での弁護人との問答は調書に残された文章の引用のみとなる。これはかなりのストレスとなるが致し方ない。やや関連する写真な…