アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 187

狭山事件公判調書第二審1072丁、戸谷富之鑑定人提出参考資料四点目「法律時報・昭和四十二年五月号・筆蹟鑑定と裁判3・〈欧米における筆蹟鑑定の歴史的と現状〉戸谷富之」より。「(一)はじめに…二十世紀はドレフュス事件に始まるとも言われている。この事は少なくともフランスにとっては真実であろう。反ユダヤ熱を煽動しようとした、参謀本部のアンリ中佐とエステラージ少佐の二人の『小犯罪』とか、参謀本部、あるいは軍部が密かに企んだ『大犯罪』であるかは、現在では黒い霧に包まれ不明のままである。この事件で、真実を愛し、不正義を憎む文学者・芸術家・科学者等、多くの知識人の果たした役割は大きく、クレマンソーが初めて『知識人』なる言葉を使ったのもこの時である。筆蹟鑑定もドレフュス事件で大きく揺り動かされた。四つに裂かれた明細書が唯一の証拠で、その誤った筆蹟鑑定がそもそもの事件の発端であったからである。私の与えられたテーマは世界各国の筆蹟鑑定に関する歴史や現状という事で、はなはだ不完全なものであるが、日本の現状を考える上に、お役に立つのではないかと思い、あえて筆を取った次第である」(続く)                                                                                

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( 一度ハマるとしばらく継続する、という癖を持つ私は今宵も“ししゃも”で一杯である)