アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

狭山の黒い闇に触れる 1015

昭和四十七年、東京高裁の法廷では、狭山事件の被告=石川一雄が書いた自供図面上に、被告の鉛筆書きの線よりも"先に"つけられた筆圧痕が存在する疑いについて、専門家による鑑定結果を証言させている。 この筆圧痕の問題とは、要するにあらかじめ鋭利な道…

狭山の黒い闇に触れる 1014

【公判調書3170丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=宮内義之助(六十六歳・藤田学園教授、千葉大学名誉教授) * 橋本弁護人=「ただいま最後に裁判長が聞かれた点をもう一度確認したいんですが、そうしますと資料三十二枚を受取り…

狭山の黒い闇に触れる 1013

写真は三枚とも二〇五〇丁。 【公判調書3166丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 山梨検事=「その問題と関連しまして、同じ二〇五〇丁の上の方に『この辺で自転車を云々』と書いてあり…

狭山の黒い闇に触れる 1012

【公判調書3164丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 山梨検事=「最後のほうからやっていきます。記録二一一四丁についてですね、自信を持って書いた図だということですが」 (二一一四…

狭山の黒い闇に触れる 1011

【公判調書3161丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 城口弁護人=「次に鑑定書第十五節、記録二一一四丁の図面についてですが、この図面の上側のT字路部分及び四つ角部分ですね、それ…

狭山の黒い闇に触れる 1010

【公判調書3159丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 城口弁護人=「次に移ります。先ほど鑑定書の十八ページのところで、強いて考えれば三度目の複写で片面カーボンを用いたためという…

狭山の黒い闇に触れる 1009

図面二〇四九丁裏面。下はその拡大写真。 何と記入された文字にまで二本線が見られるではないか。 * 【公判調書3156丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 城口弁護人=「これは、極めて…

狭山の黒い闇に触れる 1008

【公判調書3152丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 城口弁護人=「ちょっと、質問の前提にこの鑑定の方法等について、二、三お聞きしたいと思います。この鑑定の方法を簡単に申し述べ…

狭山の黒い闇に触れる 1007

【公判調書3149丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 裁判長=「そういう同じ事項について疑いがあるから鑑定をしてくれということで十五枚を出した、その内の一枚は鑑定不能だからよろ…

狭山の黒い闇に触れる 1006

(図面2049丁) 【公判調書3147丁〜】 「第五十九回公判調書(供述)」(昭和四十七年四月) 証人=上野正吉(六十四歳・東邦大学医学部教授) * 裁判長=「では私からお聞きします」 証人=「その前に、鑑定書のミスプリントが一箇所あります。八ページと九ページ…

狭山の黒い闇に触れる 1005

【公判調書3141丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」 証人=高村 巌(六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「話は変わりますが、被検文書と照合文書とを通じて、一番たくさん使われている文字は何であるか調べましたか」 証人=「それは調べたと思います。…

狭山の黒い闇に触れる 1004

【公判調書3138丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」 証人=高村 巌(六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「あなたは北海道大学の理論物理学者である戸谷さん、ご存じですか」 証人=「知ってはおりませんが、戸谷君の書いたものを今まで見たことはござい…

狭山の黒い闇に触れる 1003

(紛らわしいが、今回の引用文は"狭山の黒い闇に触れる 999"からの続きとなる) 【公判調書3136丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」 証人=高村 巌(六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「あなたの鑑定方法と題されたところに、運筆上の個癖(注:1)につい…

狭山の黒い闇に触れる 1002 【番外編・3/3】

見取図 見取図の赤線部分が今回載せる行動範囲(経路)であり、図面右上から始まる。なお、裁判記録によれば、被告の移動手段は㉘地点より自転車から徒歩へとかわり、さらに㉛地点付近からはスコップを所持した状態で移動を続けたことになっている。 * 自転車…

狭山の黒い闇に触れる 1001 【番外編 ・2/3】

見取図 見取図の赤線部分が今回載せる行動範囲(経路)であり、図面左端から始まる。 見取図「平坦」地点。 見取図「下り勾配」地点。 見取図㉑地点。 同じく見取図㉑地点。 見取図㉒地点付近。 見取図「上がり勾配」付近。 ㉒地点から略南方に約百メートル進…

狭山の黒い闇に触れる 1000 【番外編・1/3】

気がつくと、この拙い備忘録は今回で千回目に入っていた。だからというわけではないが、しかし継続して 来れた節目として、かねてよりその実現の機会を探っていた案件を私は実行に移した。 狭山事件公判調書にはその性質上、検察官と弁護士らによる検証調書…

狭山の黒い闇に触れる 999

【公判調書3132丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」 証人=高村 巌(六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「その難しいと仰るのは、筆跡の何を識別するのに難しいと言われるんですか」 証人=「特徴を分類するのが難しいんです」 橋本弁護人=「その人固有…

狭山の黒い闇に触れる 998

【公判調書3131丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」 証人=高村 巌(六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「昭和三十四年からですか、文書鑑定研究所を創立されたのは」 証人=「三十三年秋でございましたね」 橋本弁護人=「これはあなたが所長で」 証人…

狭山の黒い闇に触れる 997

【公判調書3129丁〜】 「第五十八回公判調書(供述)」(昭和四十七年二月) 証人=高村 巌(東京都新宿区愛住町・六十一歳・文書鑑定業) * 橋本弁護人=「あなたの教わった鑑定方法ですね、それに付け加えてあなたが独自に開発した鑑定方法というのがあるんです…

狭山の黒い闇に触れる 996

第五十八回公判調書(手続)の後半に目を通すと、証拠関係目録と記された表には多数の証人(四十二名)の名が載っている。この数の多さは尋常ではなく、果たして証人全員への尋問は可能なのであろうか、まずは公判調書(供述)を見ていこうと思う。 【公判調書3126…

狭山の黒い闇に触れる 995

【公判調書3109丁〜】 第五十八回公判調書(手続) 昭和四十七年二月十五日 略 福地弁護人=本日の事実取調請求は取りあえずしたものである。というのは本月七日検察官手持ち証拠の開示を受けたのは当弁護人一人であり、その謄写については検察官と交渉中であ…

狭山の黒い闇に触れる 994

【公判調書3104丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) * 石田弁護人=「中田善枝さんが中学時代の同級生である男子高校生と一緒に帰宅することも、たびたびと言いますか、何回かあったと…

狭山の黒い闇に触れる 993

被害者が通っていた川越高校入間川分校。 入間川分校に昭和27年4月11日、2年間で女子を対象、家庭科を中心に昼間に授業を行う「別科」が開設された。昭和20年代の後半は、農村の経済事情や女子教育に対する古い考え方もあり、女子の進学率は低かった…

狭山の黒い闇に触れる 992

五月一日夕刻、兄はなかなか帰宅せぬ妹の身を案じ、通学先の学校と入曾駅を車で見回ったとされる。 学校(当時)。 入曾駅(当時)。 * 【公判調書3097丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) …

狭山の黒い闇に触れる 991

【公判調書3094丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) * 福地弁護人=「それから、同じくあなたは一審でポリグラフについて弁護人から聞かれておりますね、憶えておりますか」 証人=「ど…

狭山の黒い闇に触れる 990

【公判調書3089丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) * 福地弁護人=「あなたはこの前に、裁判所で、六月二日以降は留置場の出し入れ関係の仕事をしているというようなことを証言してま…

狭山の黒い闇に触れる 989

被害者の遺体発掘時、その頭部に接する位置から玉石が掘り出された。このような玉石が関東ローム層の土中に自然に存在することはあり得ないとされる。 写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用…

狭山の黒い闇に触れる 988

【公判調書3086丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) * 松本弁護人=「それじゃ、その質問はそれで一応打切ります。最後にもう一点だけ、(記録第二冊五五八丁以下の司法警察員大野喜平作…

狭山の黒い闇に触れる 987

(狭山再審弁護団は万年筆発見時の状況を当時のまま正確に再現し検討している。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) 【公判調書3082丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証…

狭山の黒い闇に触れる 986

【公判調書3081丁〜】 「第五十七回公判調書(供述)」(昭和四十七年) 証人=諏訪部正司(四十八歳・浦和警察署刑事第一課長) * 松本弁護人=「それじゃ時計について伺いますが、時計は当初、石川君は道路に捨てたという風に言っていましたね」 証人=「はい」…