アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 456

【公判調書1562丁〜】( 前回より続く)

                      「狭山事件の特質」

                                                                           中田直人

2.『将田政二、諏訪部正司の証言によると、五月一日、事件発生を官舎で電話で知り、その夜の捜査は無理と判断したが、午前一時には埼玉県警察本部に事件発生が報告され、翌朝七時過ぎ、狭山警察署署員十五人を動員し、善枝の通学路、立寄先、学校、家庭内の事情等の聞込み捜査に厳秘に入ると共に、指定の日時のために佐野屋附近の張込みが計画されたという。

五月二日の張込みは、大谷木警部を指揮者とする四十名の警察官が佐野屋周辺に配置された。配置が終わったのは午後十時十分頃である。

PTA会長をしていることから、堀兼地区区長である中田栄作と知り合いであった増田秀雄は、狭山署長から協力を依頼され、警察の移動、配置を助けると共に、姉登美恵に、現場において附添うこととなった。登美恵は再び偽装された二十万円を持ち、途中まで兄健治らに送られて来た。あとは一人で狭山市大字堀兼七九五佐野屋こと、佐野良二方店舗に赴いた。午後十一時五十五分頃である。                                                          約十五分くらいして、零時十分頃、佐野屋東方三十米の道路脇茶畑の方から、「オーイ、オーイ、金を持って来たか、こっちに来い」と男の声がかかり、登美恵は佐野屋前から数歩これに近づいていったり、又戻ったりしながら、途切れとぎれではあるが約十分間その声の主と問答した。犯人は警察の張込みを察知したらしく、「取れないから帰るぞ」という言葉を残して、やがて立ち去った。犯人の応答がなくなったことを知った大谷木、飯野、山下、平田らその附近にいた警察官が飛び出し、慌てて犯人の後を追ったが、いずこに逃亡したものか犯人を逮捕することが出来なかった』(続く)

*焼酎お湯割りに柚子の輪切りを入れると、ほのかに香るフルーティーな味わいが楽しめる。安酒をワンランク上げる、貧乏人の知恵である。写真の柚子は、秋津駅付近で行商中の老人から五個・百円で購入。この柚子ブレンド焼酎は、その果物成分の作用がもたらすのかどうか不明であるが、かなり“長く効く”のである。酒通の言う“長酔い”が分かりやすい表現であろうか。安酒は酔いが覚めやすいのである。この柚子という果物、まさか誰も気付いていないヤクブツではないだろうな。