アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 133

私は今までに狭山事件の関連本をそれなりに集め、読んできた。そして今、その原典とも言える狭山事件公判調書第二審を読む機会に恵まれた。出版された狭山事件関連本は、頁数の制限の中で書かれていると思われ、個人的には狭山事件再審弁護団が関わった書籍など、もう三倍くらいの分量があってもいいと、つまりもっと深く知りたいと、こう思うわけである。狭山事件を取り扱った書籍の中でも最大の分量(字数・頁数)と思われる、「完本 狭山裁判  上・中・下  野間宏  藤原書店」ですら、原典である公判調書第一審・公判調書第二審・控訴趣意書・再審請求書と比較すると、当たり前であるが分量として少ない。本を執筆した方々は当然、公判調書等に目を通しているであろう。そして原稿を書くにあたりその中から情報の取捨選択という作業が必要になると思うが、狭山事件関連の本に目を通した時、その取捨選択具合にやや共通点があることに気がついた。今ここで、それは書かないし、興味はない。むしろ取り扱われなかった情報群に私は興味が湧いてきたのである。プロの文筆家たちから避けられた情報群。これらも、狭山事件裁判の重要な一部分である。大事に読んでいきたい。                                     

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(君は絵心があるね、と周囲の人々に煽てられ職場の同僚を描いた。モデルとなった本人からは敵意の目が向けられた。似ているのに何故だろう)