さて、私は狭山事件に興味を持ち、主に古本屋などで関連書籍を購入、目を通してきた。有名な事件だけにその数は多いが、それゆえ内容の質において高低が認められ、あまりに著者の主観で支配された関連本は遠ざけるよう心掛けている。あくまで客観と科学の側からこの事件を見たいからである。そして手元に残った数冊の本を熟読するとき、やはりどうしても未読を避けられない資料の存在が頭から離れないのであった。それとは「狭山事件公判調書」である。手元に残った関連書籍は公判調書を読むにあたって参考、補強、または新たなる視点や発見のきっかけにつながるであろう。これらを携え私はいよいよ「狭山事件公判調書」の精読に取り組むことにした。とはいえ最終学歴が高卒の私にどこまで理解できるか怪しいものであるが。尚、肝心の「狭山事件公判調書」の入手については、努力と忍耐、果敢な行動により私の元に集まった。
( 写真は強力な味方になるであろう関連書籍の一部 )