アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 408

【公判調書1418丁〜】証人=青木一夫(五十三才)・警察官(証人として出頭時は草加警察署長)

*文脈として必要なので、前回の終わりの部分から載せる。

中田主任弁護人(以下、弁護人と表記)=「どうして第三表と第三表が二枚あるのですか。しかも括弧の付いているのと付いていないのとが」

証人=「記憶にありませんが、いずれにしても私が直したという意味で私の判が押してあると思います」

弁護人=「第三表が元々二つあったらしいが、何故か分かりますか」

証人=「直したのは私と思いますが、なんで括弧がしてあるか、訂正したか記憶にありません」

弁護人=「その二つを比較して見ると、同じ機会に誤って第三というのを二つ作ったのでは無くて、第三表というのが別々にあったように考えられませんか。つまりこの調書を作成する時に、あなたの手元にあった図面三枚に、第一、第二という風に番号を書き入れていった時に誤って第三表というものを二つ書いたのを訂正したのでは無くて、第三表と書かれたものが二枚あったのをこの調書に番号だけ付け替えて付けたのではありませんか」

証人=「私共が常に調書を作る場合を考えますと、第一、第二、第三という風に後でわかるように、調書の中にもそういう番号が恐らく入っていると思うのです。その番号を私が打ったのだと思いますが、打ち間違えてこういう風に訂正したものと思います。こういう場合には、私は調書の末尾に説明を加えるのですが、この場合落としてあるかどうか、それは分かりません」

弁護人=「(同調書中第二〇〇七丁裏を示す)後ろから四行目、三行目に“この時被疑者は図面を差し出したのでこれをこの調書の末尾に綴じる・第二表”と書いた上で“表”という字を削っていますね」

証人=「はい」

弁護人=「第二〇一一丁の図面を見ると“第三表”と書き、“三”を“二”と訂正し“表“を削ってあり、調書の説明では“第三表”と書いて“表”を削ってある。“第三表”と書いて“三”を“二”に直す必要があれば直したかも知れないけれども、“表”まで削る必要は無かったのではないか。比較して思い出すことはありませんか」

証人=「・・・・・・・・・」(続く)

*公判調書を閉じて三分後、今読んでいる書物が狭山事件の公判記録であったことに気付く。そこに書かれている情報が深すぎ、読後、直ちに現実へ戻ることが困難である。海に例えよう。これまでに読んできた狭山事件関連の書籍は数冊を除き、海面である。海面の下には深い海底が存在する。この深く広い海底に相当する物が裁判記録である。

先日訪れた東京競馬場での後日談であるが、場内の店で買ったモツ串を頬張ると、寒気と共に、みるみる便意をもよおしトイレへ向かった・・・。しかし同店で購入した牛すじ豆腐はかなり美味であり、この落差は何故だろうかと悩みつつ、帰路に着いた。なお、競馬場内には至る所にトイレが存在し、何とか漏らさずに済んだ。