アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 864

【公判調書2707丁〜】

                  「第五十二回公判調書(供述)」

証人=青木一夫(五十六歳・川越市役所臨時嘱託)

                                           *

福地弁護人=「(記録第七冊二一一四丁、六月二十七日付供述調書添付図面の内(2)を示す)この図面は何を説明してる図面でしょうか」

証人=「これも時計を捨てた場所・・・・・・・・・」

福地弁護人=「時計を捨てた場所を示す図面ですね」

証人=「はい」

福地弁護人=「この図面の左下のほうに時計を捨てたところという説明をして線が引いてありますね」

証人=「はい」

福地弁護人=「この時計を捨てたところという風に黒い丸印を付けてある所は、三叉路の、道路の真ん中ですか」

証人=「違います」

福地弁護人=「真ん中じゃないですね」

証人=「はい」

福地弁護人=「明らかに道路の端っこでしょう」

証人=「はい」

福地弁護人=「三叉路の真ん中じゃないですね」

証人=「はい」

福地弁護人=「先ほどの話に戻りまして、先ほどあなたは石川被告は道路の真ん中に時計を置いたという供述を具体的にしたと、そういうことがありましたね」

証人=「はい」

福地弁護人=「あなたの供述調書のどこを見てもそういう記載はないですね」

証人=「はい・・・・・・・・・私はそういう風に記憶しておったんですが」

福地弁護人=「あなたは、被告人が供述したことは怪しいと思ったら、その通り書かないんですか、調書に」

証人=「いっぺんは書いてあるつもりですが、あとで訂正された場合は別ですけれども」

福地弁護人=「訂正された場合というと、それじゃ訂正されたことがあるのですか、そういう記憶ありますか」

証人=「・・・・・・・・・・・・」

福地弁護人=「時計を捨てた場所について、被告人が訂正をした、という記憶ありますか」

証人=「ちょっといま・・・・・・」

福地弁護人=「道路の真ん中じゃありませんという訂正をした記憶ありますか」

証人=「あれは調書の上で出ていないかどうか分かりませんが、確か一番初めはそういうようなあれだと思います」

福地弁護人=「あなたの最初の時計に関する供述調書の該当の部分を読んでみますと、時計は狭山市田中辺りで捨ててしまいました。捨てた場所は図面に書いて出します、ということで、道路の真ん中に置いてきましたなんていう、そういう表現は全くないですね」

証人=「わしは今あとになって考えてそういう風な記憶があると思うんですが、・・・・・・あるいはひょっとするとそういうことが調書に表れないで道路の真ん中ということはないじゃないかという問によりまして訂正されているかも知れませんが一番初めはそういうことを言われたようにわしは記憶ありますんですが」

(続く)