アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 0

今年、私に何度目かの狭山事件の波が来ている。朝、目を覚ませば、いや睡眠中ですらこの事件に嵌っている。この、私の感情に素直に従いタイトルを変更してみた。「狭山の黒い闇に触れる」・・・あぁ、確実にある勢力から刺されそうな題ではないか、プスッ、プスッと。早速、鉄製の上着でも製作しようかと思う。さて、前回に続き狭山事件における脅迫状の考察に移る、というか、ほぼ引用で終わるのだが、京都市教育委員会指導主事・磨野久一による鑑定書「脅迫状における文章構成および用語」では、こう締めくくられている。【文章表現に、縦書き表現をとるか横書き表現をとり得るかは、筆者が、平素どちらの表現を多くとっているかによることが大きな要因となる。とくに、用件を述べる通信文にあたっては、縦書きが当時の常識であり、横書きを用いるためには、日常、横書きに書きなれている者でなければならない。本件文書の筆勢は、速書きができる者であることを示している。機械的な練習や視写ではなく、自己の意思表現を内容とした文章を速書きし、しかも、訂正箇所がほとんどないことからも、筆者の書写能力の高さが察しられる。さらに、段落のくぎりを考えていること、要件となる部分については、文字を大きくし、また、繰り返しの手法を用いていること、文型の確かなこと・・・などからも、このことが考えられる。また、漢字の誤用についても、使用の文字の傾向から考えて、その漢字の意味を(用法も含め)知らないことによる誤用というよりも、むしろ意図的に当て字を使用していると考えられる。句読点についても、速書きの文章にこれを正しく打てることは、筆者の文意識がうかがわれるのである。】・・・。凡人ではここまで深い洞察は無理であるが、なるほど脅迫状を読み返してみれば、その表面上に現れている印象とは逆の、書き手の理路整然とした思考が見えてくる。そしてそれを覆い隠す為に作為的な当て字を用いて擬装しているわけである。なかなか手強い相手であるな。