アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 886

【公判調書2761丁〜】

                    「第五十二回公判調書(供述)」

証人=関 源三(五十五歳・飯能警察署勤務、警部補)

                                            *

宇津弁護人=「最初の調書はそういうような調書を作ったのではないですか」

証人=「調書の内容までははっきり覚えていませんけれども、山の中にほっぽったというように言ったと思います」

宇津弁護人=「で、最初はゴム紐も教科書も鞄も、そう三箇所それぞれ別々でなくて同じ所にほっぽったという形の調書であるということは記憶ありますか」

証人=「同じ所という記憶はありませんです」

宇津弁護人=「それではあなたは最初の調書は鞄をどのような所に捨てたという風になっているという記憶ですか」

証人=「山の中へほっぽったという風に記憶しています」

宇津弁護人=「あなたはゴム紐の発見者ということになっておるのですから、その山の中に捨てたということについてゴム紐との関係でどういう位置かということを考えられる立場にあったと思いますが、そうですね」

証人=「はい」

宇津弁護人=「その立場で言うと最初どこに鞄を置いたという調書になったんですか」

証人=「それはゴム紐から少し西へ行きますと今申し上げましたですが、山道があるのですがその山道の西側の山の中です」

宇津弁護人=「(先ほど示した当審の第三回検証調書末尾添付の第一見取図-記録三一七丁-を示す)最初に鞄を捨てたという場所はこの図面で言うとどこになりますか」

証人=「この辺と思います」

宇津弁護人=「⑬と⑮の間にある二股になっている道路、⑫から真っ直ぐおろして二股になっていますね、その股の内側」

証人=「そうですね、⑬と⑭の間に⑫の方から南へ来た道の⑬寄りの所です」

宇津弁護人=「二股との関係はどうなるんですか」

証人=「二股を通り過ぎて⑬寄りの所です」

宇津弁護人=「(当審第一回検証調書末尾添付の第六見取図-記録一九五丁-を示す)先ほどの説明の最初は至加佐志街道⑫点方面ですね、この道路が下に行くと二股に分かれていますね、その二股の股の中をあなたは最初に示されましたね」

証人=「・・・・・・・・・・・・」

宇津弁護人=「最初の石川君の指示は、鞄を捨てたという場所の指示はそこであったと、こういうわけですね」

証人=「はい、大体この辺です」

宇津弁護人=「二股に分かれている道路の下に字が書いてありますね、第二Y字型分岐点と」

証人=「その上辺りだと」

宇津弁護人=「その字のすぐ上辺りだと」

証人=「ええ、辺りだと思う」

宇津弁護人=「ここに鞄をほっぽったと、こういう説明をしたんですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「(証人=関 源三の作成にかかる昭和三十八年六月二十一日付供述調書末尾添付の図面-記録一九九九丁-を示す)この図面をご覧になって証人はどういうことを今思い起こしますか」

(写真は調書添付図面一九九九丁ではなく二〇〇三丁のもの)

証人=「・・・・・・この四角がその場所じゃないかという風に思いますが」

宇津弁護人=「この、のばしてある、図面の左側の中程にある」

証人=「左半分の真ん中よりわずか右に寄った」

宇津弁護人=「右寄りにある⬜︎になっているところ」

証人=「と思います」

宇津弁護人=「ここに鞄を捨てたという指示であると思うということですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「その左の方を見ますと何かインクでくしゃくしゃとやって✖️をしたり、その下の方を見ますと、をしたり、こういう符号を書いてあるんですが、これは何ですか」

証人=「・・・・・・・・・忘れてよく分かりませんです」

(続く)