アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 417

【公判調書1426丁〜】証人=青木一夫(五十三才)・警察官(証人として出頭時は草加警察署長)

宇津弁護人=「あなたが見たという図面について尋ねますが、いわゆる謄本に添付されてあった図面は鉛筆書きのものもあればインク書きのものもあるとか、あるいは鉛筆書きのものだけとか、その辺の区別はどうだったのですか」

証人=「カーボン紙を使って書いたものが大部分でした」

宇津弁護人=「あなたが十一月十五日に県警本部に行って詳しく見たという被疑者の供述調書末尾添付の図面の形状についてですよ」

証人=「物を見れば先程裏に写っていた図面のように炭酸紙を使って書いたものであれば黒い炭酸紙と思われる筆の跡が残っています」

裁判長=「図面の謄本を作るとき、何枚か重ねて書いた一番上の図面は何で書いてあったかということです」

証人=「一枚目は鉛筆でなぜてあるのが多うございました。鉛筆でなぜてありますけれども炭酸紙で書いた跡が主になっています」

宇津弁護人=「表面を鉛筆で書いたのが多かったということですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「カーボン紙を入れたその下の、カーボン紙で写された図面は無かったのですか」

証人=「それが多いのです」

宇津弁護人=「一番上に紙を置いてその下にカーボン紙を置き、その下に紙を置けば一番下のはカーボンブラックで写りますね。そういう風に一番下で写されたと思われるような図面があったわけですね」

証人=「はい」

宇津弁護人=「それが多かったというのですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「そうでないものもあったというわけですか」

証人=「はい。先程申しましたように、原本の上に改良半紙を置いて、その改良半紙の上を鉛筆でなぜたと思われるその改良半紙そのものと思われるのが添付されているのもあります」

宇津弁護人=「そういう過程はあなたの推測ですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「今言ったような図面が付いていた被疑者調書の日付を思い出せますか」

証人=「六月二十二日、二十三日、二十四日、二十五日、二十六日、ほとんど図面の付いているものが多かったように記憶しますが」(続く)

*・・・・・・。

猫はほんとうに可愛い生き物である。

それぞれ身にまとった柄は、人間に例えると人相に相当するであろうか。いや、どんな柄でも好感が持てる猫達を、人相ごときで職務質問する人間界に例えては大変な失礼にあたると、老生、酒をあおり反省した。