アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 439

【公判調書1464丁〜】

○検証の結果

一、筆圧痕が存在すると認められる図面及び筆圧痕が存在するようには認め難い図面。

1.本件記録第七冊中に編綴されている被告人の司法警察員に対する供述調書添付の図面は合計三十七枚あり、その丁数は次の通りである。(写真参照:筆者)

*本来、問題となっている図面の丁数と、その図面の写真を合致させてここに記録したかったが、その数の多さと老生の時間的余裕の無さから、別の機会にまとめて記録したい。ところで、石川一雄被告人が書いた図面を、筆圧痕の問題とは別に筆跡という視点から見てみよう。

(左上に2150丁と印字されている)ここ書かれている図面が石川一雄被告人の筆跡によるものだ。たどたどしい字に加え、誤字もうかがえる。右側に「をれ」という表記があるが、「おれ(俺)」という意味であろう。写真中央やや左に「やまがあこ〜」なる表記が見られる。これは地図の関係から見て「山学校」の意ではないだろうか。

2074丁の図面には、被害者の腕時計に関する石川一雄被告人による供述が記録され、時計のバンドに対し「くろかは」「くろかわ」と二通りの表記がなされている。要は「黒革」と言いたかったのであろう。そして誤字もさることながら、これらの筆跡を見たとき、この拙い文字を書く人物が果たして被害者宅に届けられた脅迫状を書けたのか、ということである。流れるような筆跡、あえて挿入した誤字、しかしながら5W1Hを押さえた的確な内容。今ここでは筆跡に絞るが、答えは明白であろう。