アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 81

宇津弁護人:「あなたは先ほど第三回目の家宅捜索の時に、裸の指で、兄の六造さんに取り出さしたというようなことを述べられたんですが、もしその万年筆が指紋検出可能であった場合に、そういう捜査官以外の者の、しかも裸の手でつかみ出させるということは証拠保全の上から言って非常にまあ危険ともうしますかいけないことじゃないかと思われるんですが、いかがでしょうか」小島朝政証人:「その点はですね、さっきもちょっとふれましたが、万年筆のごとき脂肪の沢山出ている蛋白の沢山出ている水分も沢山出ているところの、つまり沢山いじったようなものは指紋はもうだめだという考えを私は持っております」・・・。小島証人は持論を展開するが、しかし物事の順序としてはこう言えるのではないか、つまり石川被告宅に到着後、捜索令状を示し兄を立会人とし家の勝手場へ案内させ、まず捜査官が万年筆の有無を確認、その後写真撮影。この際に石川被告による自供メモと現場での発見状態を照合するなど諸作業をこなす。さらに兄にも万年筆の存在を確認してもらい捜査官は手袋着用の上、万年筆を取り出しビニール袋に入れ封印する。私は捜査などの専門家ではなく、あくまで素人としての意見であるが、しかし殺人事件に絡む、かなり重要な証拠物の押収となれば、素人ながらも上記程度の慎重さは常識であろうと考える。ところが小島証人は重要証拠物である万年筆を、兄に素手で取ってもらうのだ。この行為は一体何を物語るのか、何度読み返してみても謎が深まるだけである。本日は狭山事件公判調書第二審 : 617丁より。不可思議すぎてこの頁に釘付けとなる。                                                    
               
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( 衝撃的な写真は、無実の獄25年 狭山事件写真集 部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部 編 : 解放出版社より引用 }