アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 82

前回より引き続き宇津弁護人が問う。小島証人たちの行なった不可思議な第三回目の家宅捜索についてである。弁護人は、証人たちが石川被告宅の鴨居に万年筆があるという想定で捜索に向かった場合、まず最初にそこにあったかどうかについて捜査官が直接見るということが必要ではないか、第三回の捜索の際はすべてそれらが省かれている、と指摘、これに対し証人は「私のほうから、先に発見するのが常道だと、こうおっしゃるんですか」と、耳を疑う返答をする。小島証人からすると、橋本弁護人や宇津弁護人、今、この記録を読む私などが、まるでとんでもない、誤った考え方であると捉えているのが上記の発言で良く判る。だが、そうであろうか。再三繰り返すが、捜査官が先に発見せねばならない事案というものがあり、それがこの万年筆捜索なのである。なぜ小島証人は分かってくれないのであろうか。その原因がどこにあるか、私も執拗に調書を眺めたが全く見当たらなかった。私はフト思った。精神鑑定が必要なのはもしかすると捜査官に対してではなかろうかと。アッ、これ以上言うと刺されるかもしれませんな。くわばら、くわばら。       

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( 無実の獄 25年 狭山事件写真集 : 部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部編  解放出版社より引用)