アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 413

【公判調書1423丁〜】証人=青木一夫(五十三才)・警察官(証人として出頭時は草加警察署長)

*ここでは図面の作成時に黒いゴム板の下敷き、あるいはセルロイドの下敷きを使用したかどうかが問われるが・・・。

石田弁護人=「狭山事件は随分騒がれた事件でしょう」

証人=「はい」

石田弁護人=「それであなたは、調書によると十八日頃から七月七日頃までの相当長期にわたって取り調べを続けていたわけでしょう」

証人=「はい」

石田弁護人=「本当に記憶ないですか」

証人=「本当に記憶ありません」

石田弁護人=「そうすると、黒いゴム板の下敷きがあったかどうかも分からないということですね」

証人=「はい」

石田弁護人=「セルロイドの下敷きもあったか無かったか分からないということですね」

証人=「はい」

石田弁護人=「炭酸紙がそこに置かれていたかどうかも分からないわけですか」

証人=「よく分かりません」

宇津弁護人=「証人は先程、十一月十五日県警本部に行って調書とか図面などを見た、と証言されましたね」

証人=「はい」

宇津弁護人=「県警本部では狭山事件関係の調書類を誰が保管しているのですか」

証人=「捜査一課で保管しております」

宇津弁護人=「そこの責任者は何という人ですか」

証人=「課長の清水利一です」

宇津弁護人=「本件で取り調べをした清水利一さんですね」

証人=「そうです」

宇津弁護人=「図面のことが問題になっているということを知って図面のすべての点を見た、という趣旨の証言をしましたね」

証人=「はい」

宇津弁護人=「中田主任弁護人の問いに答えて、全部見たわけではないということも言ったが、どういうことなのですか。県警本部に保管されていた限りでの調書とか図面は一応全部見た、ということなのですか」

証人=「本当の一部です。要項が被疑者調書を作る際の、ということでしたので、どういう鉛筆を使っているかとか、指印の状態とか、そういう点です」(続く)

*どうにも釈然とせぬ証言を繰り返す青木証人であるが、穿った見方をすれば、この様に曖昧な答弁を返すことも一つの手法であり、石川一雄被告人を犯人として押し通す側の、法廷での技術と見ると、なるほど上手く立ち回っているなと関心する。したがって弁護団にはこれらを上回る、法廷での勝訴に向けた高度なテクニックが必要となるが、どうであろうか・・・。

*さて先週に引き続き、昨日も東京競馬場で過ごしてしまった。最初はただの気分転換のつもりだったが、やや常習性を帯びつつありこれは危険な兆候である。JRAに射倖心を煽られぬよう慎重に行動しよう。と言いつつ小走りでパドックに駆け寄り、本日の精鋭たちを血走った目で見つめる。

うむ。馬の状態は皆良さそうだ。選んだ馬にさりげなく念を送る。

府中三億円強奪事件の犯人は競馬ファンであったという推理を思い出したが、今、それは関係なく、速やかに馬券を購入する。ついでに先週購入した馬券を払い戻し機に投入するも5秒後に全滅を確認、秒殺とは恐れ入った。投資金2千円は紙屑と化す・・・。

朝からアルコールを摂取し過ぎ、本日は昼過ぎに撤収を決める。果たして本日購入した馬券は当たっているのか・・・。