アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 414

【公判調書1424丁〜】証人=青木一夫(五十三才)・警察官(証人として出頭時は草加警察署長)

*今回も引き続き図面の問題が追及されていく。尋問は弁護人や裁判長が交互に行なうため、そこにも注意しながら読むこと。 

裁判長=「調べた図面はどういう図面ですか」

証人=「被疑者調書が大体です」

裁判長=「被疑者調書に添付してある図面は全部ですか」

証人=「被疑者調書は何冊か綴ってあり、その内の六月の頃のが一冊あったのでそれが主です」

裁判長=「六月の頃の調書に添付されている図面を見たということですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「あなたは何日付から何日付まで見たらいいだろうという予定を持って見たのですか」

証人=「私が調べに入ったのが確か六月十八日か、十九日頃だったと思いますが、図面を付けたのは六月中のが多いのではないかと思いますので、その頃の綴りが一冊ありましたから、それらを中心に見たわけです」

裁判長=「そうすると、見たのは自分の作った調書だけですか」

証人=「自分の作った調書を主として見たのですけれども、その綴りの中には他の調書も綴ってあったので、それも目に付いております」

裁判長=「先程の証言によれば参考人調書も見たわけね」

証人=「はい。同じ綴りの中にありました」

宇津弁護人=「被疑者調書の謄本の綴りと同じ綴りの中に参考人調書もあったという意味ですか」

証人=「はい」

宇津弁護人=「あなたは綴りとしては一冊だけ見たのですか」

証人=「ぱらぱらっとめくって見たのは何冊もありますが、よく見たのはその一冊だけです」

宇津弁護人=「その綴りには表題が付いていますか」

証人=「事件の名前が書いてあります」

宇津弁護人=「何と書いてあるのですか」

証人=「女子高校生殺人事件という様な表題だったと思います」

宇津弁護人=「それだけですか」

証人=「一字一字明確には覚えておりませんけれども、狭山の女子高校生強盗殺人事件綴という様な表題だと思いますが」(続く)

*確認のため記すが、引用中の法廷での尋問は事件発生(昭和三十八年)から五年後(昭和四十三年)に行われているわけで、人間の記憶力という面から見た場合、そこには一定の欠落があっても致し方ないと、ここへ来て老生には思えてきたのである。無闇に、証人の発する「記憶が無い」「忘れた」などの証言を、「彼は警察・検察側の証人だから、そちらが不利になることは喋らない」と批判することは控えよう。だが、その証言の行間から真偽を見抜く努力は続けよう。

*さて、この春菊天そばは、東武東上線川越駅ホームにある立ち食いそば屋“文殊”の品である。注文を受けてから麺を茹でるスタイルである。

一方こちらは東京競馬場、内馬場にある“馬そば深大寺”のかき揚げそばである。細かいことを言うと、“馬そば深大寺”は東京競馬場に二店あり(スタンド4F・内馬場。4Fの店舗は競馬場改装時に麺の仕入れ先を変更したらしい。対して内馬場の店舗は約40年以上変わらぬ麺という)。殿様商売に溺れること無く、日々競争している店はやはり強い(美味い)。しかし秋津駅のロータリー端にある“木曾路”も、濃くてしかも鋭いつゆがそのダークホース感を露わにし、油断出来ない存在だ。いや、それを言い出せば、新橋駅周辺を縄張りとする“丹波屋”、ここの春菊天そばを朝七時(揚げたての春菊天に出会える)に喰った日には・・・・・・。キリがないのでもうよそう。