アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 185

-戸谷氏の理論-「ところが、このロカールの理論の真意を、第一図以下のように図にして考えられたのが前述したように北大の戸谷富之教授である。氏はロカールによって『比』から『比(の分布)』に移りつつある事、しかも、戸谷氏が平生扱っておられる理論物理学における、これと全く類似した『比』から『比(の分布)』へのような概念飛躍に馴れておられたので、ロカール自分自身(注:1)の言っている素晴らしい内容に気が付いていないこと、筆蹟鑑定の判別因子は外延判別因子である『比(の分布)』または『角(の分布)』であることにこの図解の途中で気付かれ、同時に比の分布である以上、推計学を導入出来る事にまで到達されたのである。しかし、戸谷氏は一般人に分かるように、その理論の紹介の中で、依然として『常同性』『稀少性』を提唱しておられる(ロカール・戸谷の理論)が、本当は『比(の分布)』、『角(の分布)』において十分筆者の個性が掴めれば(例えば分極性を示すためには必ずしも曲線が狭い必要はない)、『常同性』『稀少性』は、最早必ずしも絶対必要条件ではなくなってくるのである。戸谷氏は、目下はこの分布曲線を推計学で普通行なうように、正規分布曲線で近似しておられる。この曲線は、大体第三図の a 、b の様な形の曲線で、自然な分布はこの形になる、という数学的原理を背景にしてこの近似が成立するのである。正規曲線はその中央の位置(図でいうと山の山頂の真下の比の値を指す)と幅(標準偏差)を示す二つの数で定まってしまうので、この二数をとることは『比(の分布』、『角(の分布)』程完璧ではないが、ロカールより遥かに前進したものと言えるのである」(引用は続く)                                                

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( ししゃもを弱火でチリチリと焼き、熱燗で一杯。焼き網の隅でじんわり炙ると焦げずに上手く焼ける。安値で至福の時を過ごせる逸品である)