アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 130

筆跡鑑定人:高村 巌の出廷問題と並行して、弁護人らにより「事実取調請求書」が出され、ここには鑑定人として、北海道大学教授  戸谷  富之という人物の名が見受けられる。鑑定事項は二つ。一、高村 巌鑑定人の本件筆跡鑑定には、科学的信頼度があるか。二、本件脅迫状は被告人の筆跡と同一と判定できるか。である。この請求書を受け取った裁判長判事  久永 正勝は「弁護人より請求があったので意見を求める」として高等検察庁検事  平岡  俊将に意見を聞く。「鑑定事項一、については、高村 巌鑑定人が病気のため尋問不可能で、しかも同人作成の鑑定書が、弁護人等の同意によって証拠として採用された上ならば、裁判所において然るべく御決定されたい。ただし鑑定事項として[高村  巌鑑定人の本件筆跡鑑定には、科学的信頼度があるか ]とするのは不適当と考える。本鑑定も筆跡鑑定の同種専門家として求めるものと思われるので[高村 巌鑑定人の本件筆跡鑑定は相当であるか]との趣旨にするのが妥当であると考える」と検事は書面により意見を述べる。                                        

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