アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 128

石川一雄被告人の筆跡鑑定を行なった高村  巌に対する尋問が、昭和四一年一二月一三日に東京高等裁判所において予定されていたが・・・。裁判長 : 「証人 高村 巌 からさきに、左眼水晶体全摘手術以後非常に疲労し易く、頭痛も起こす状態であるため長時間の尋問に耐えられないという趣旨の届出があり、現に証人の顔色も優れないと認められるから、訴訟関係人の意見をきき同証人の尋問を人定尋問までにとどめた」という経緯が調書981丁で明らかになり、裁判長は指定告知した次回公判期日、昭和四二年二月二日午後一時、証人高村  巌に対し出頭するよう命じた。すると四二年一月二十四日、高村  巌より「出頭期日延期方御願」なるものが裁判長に提出される。「出頭期日延期方御願   被告人石川一雄に対する強盗殺人被告事件の証人として、来る二月二日に出頭することになって居りますが、証人のその後の病状思わしからず少しのことに疲労し頭痛をともなう状態にて、引続き療養中ですが、無理をすると再起不能となることも考えられますので、当日の出頭は不可能となることも考えられます。何卒よろしく御取り計らい下され度く診断書を相添え御願い申し上げます」添えられた診断書には病名が「三叉神経痛及び後頭部神経痛」付記として「右病名により加療中向後半ヶ月間の安静加療の要ありと認む。右の通り診断します」とあった。これにより裁判長から検察庁へ「公判期日変更求意見書」が出され期日変更について意見を求め、検察はこれに同意し、さらに弁護人も証人  高村  巌不出頭なため期日変更に同意する。変更後の期日は昭和四二年三月七日午後一時である。しかし、またしても三月三日、証人 高村  巌より出頭不能の届が出される。当然医師による診断書も添えられて。裁判長は訴訟関係人の意見を聞いた上で職権による期日変更を決定。三月七日から四月十一日午後一時へと変更される。証人の度重なる出頭不能に、裁判所側から診断書を書いた医師へ病状等の照会が行われる・・・。                                                

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( 最近、ロシアの哲学者に見えてきた狭山の黒い闇猫である)