アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 36

前回の続きである。被害者宅で過去に作男をしていた男が実家の井戸に飛び込み自殺した。まもなく近所の者が駐在所に届けに来た。駐在所では新聞記者が二人ほど休憩していたが、そこで届け出を聞いたのは駐在所の奥さんであり休憩中の二人が新聞記者とは認識していなかった。目の前で交わされた超一級のネタに素早く反応した新聞記者は、届けに来た者を連れ自殺した男の実家へ走った。駐在所の奥さんは近所に設けられた捜査本部に急ぎ、狭山署竹内署長に報告、内容の重大さから署長は刑事調査官・長谷部梅吉へ自殺した男の家へ向かうよう指示、あくまで秘密裡にと念を押す。浦和から応援で呼ばれていた長谷部は、さて男の実家とは、青柳とはどこだと内心思いながら車の手配を始めた。(続く)                                                               

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