アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる403

【公判調書1412丁〜】証人=青木一夫(五十三才)・警察官(証人として出頭時は草加警察署長)

裁判長=「(昭和三十八年六月二十三日付被告人の司法警察員青木一夫に対する供述調書=記録第七冊第二〇四〇丁以下添付の図面、第二〇四九丁〜第二〇五〇丁を示す) その図面の裏は黒くなっているでしょう」

証人=「はい」

裁判長=「裏に複写紙を敷いて書いたのではないかと思われますが」

証人=「はぁ」

裁判長=「それは、石川自身が鉛筆で書く時に複写紙を敷いたのでしょうか、それとも石川でなく別の係官が謄本を取る時に複写紙を敷いたのでしょうか」

証人=「石川君が書く折に複写紙を使ったという記憶は私にはちょっとありません」

裁判長=「裏の黒い色を見ると、それは複写紙を敷いた跡でしょうね」

証人=「そう考えます」

裁判長=「第二〇五〇丁の図面にインキで書いてあるのがあるが、それは誰が書いたのですか」

証人=「これは多分私の字ではないかと思います。被疑者が図面を書いて説明を加えたので、こういう場合私は録取者として大抵インクで文字を書き加えております」

裁判長=「誰が書いたとも書いてないが」

証人=「それでしたら私の過ちで、筆跡は私のです。そういう場合大抵説明を加えていたのですが、それを落としたものと思います」

裁判長=「遠藤警部補が鉛筆、あるいは鉄筆等で図面を書いて、鉛筆なり鉄筆なりの跡が残っている紙に石川にそれをなぞらせて図面を作らせたということはありませんか」

証人=「そういうことは無いと思いますが」

裁判長=「そういう風にして跡の残った藁半紙に石川にその跡の通りに書けと言って書かせたものはありませんか」

証人=「そういうものはありません」

裁判長=「取調べのとき証人の面前でそうしたことはないのですか」

証人=「はい」

裁判長=「他の図面にも鉄筆か何かの跡をなぞったのではないかという様な図面がありますが」

証人=「そうしますと、被疑者調書だけでなく参考人調書にも同様のものがあろうと思います。お調べ頂けば恐らく謄本を取った痕跡として残っているのが参考人調書にもある場合があると思います」

裁判長=「六月二十七日付、二十八日付の調書に添付の図面にはそういう跡が無く、跡のあるのは六月二十四日付二通のうち後の分、二十五日付、それから二十三日付のに複写で取ったのではないかと思われる様な形跡があるわけですが」

証人=「跡のないものについては直接リコピーにかけたのが、あるいはあると思います」(続く)

*さて写真は、老生の駄文「狭山の黒い闇に触れる  399」で触れた野良猫である。

この猫を触りたい、撫でたいという感情は正常であるかどうか、ふと疑問に思った。猫世界から見た場合、単なる痴漢行為に当たるのではないか、迷惑行為ではないのか、