アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 141

戸谷報告は続く。稀少性ということを検討する場合には当然に一般に皆がどういう字を書くかということの検討までしなければいけないが「然し、そういう検討は従来の筆跡鑑定の方法では殆どみられません。一、二の鑑定人が稀少性という言葉は使いませんが稀少性についてちょっと触れているのがあります。例えば市という字の第四画から第五画にかけて、これを続けて丸めて書く、こういうのが、被検、照合両文書にもみられるが、これは必ずしもそうめずらしい書方ではない。割合一般的にみられるものだと言って、要するに稀少性のない類似だということを述べています。然しそれ以上に稀少性をあげていないわけです。こういうようなことから、警視庁鑑識課の町田欣一なども今村義正と共著で科学の捜査法という本を書いておりますが、その中で、似ているところをあげて同一人と結論したり、違っている点だけをあげて異人だと結論するのは論理の飛躍でしかないということをいっています。それから本件に関連して朝日、毎日新聞で同じような意見がでております。例えば元東京地方検察庁にいたことがあり、現在作家をしておる佐賀 潜という人も、従来の筆跡鑑定の方法では、いわば確率論的のものであって決定的なことは何も言えないのではないかと言っています」・・・うむ。再読中に深い眠りに付くという失態に猛省し、己れの持つポテンシャルの低さに呆れるが、ここで筆跡鑑定の知識を吸収しておかなければ、やがて私が向かい撃つ昭和の大事件、府中三億円強奪事件の、多摩農協に送りつけられた脅迫状、その分析に支障をきたすわけなので、踏ん張って再読に励もう。                 

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(元気ないね、君。)