栗東のカーチェイスは犯人に軍配が上がり、ファンを興奮させてくれた。並外れたハンドルさばきで京都駅まで飛ばし車両は乗り捨てた。
当時の新聞には、逃走開始から京都駅付近に着くまで一度もブレーキランプが点灯しなかった(夜間の追跡なので解る)との、パトカー乗務員によると思われる目撃談が掲載されていた。闇夜の中、田んぼのあぜ道を猛スピードで、しかも無灯火でブレーキも踏まず逃げ切っている。車の運転技術ですら、格の違いを警察に見せつけたわけだ。なんだか大藪春彦の主人公を彷彿させるなぁ。犯人の容貌が松田優作似であれば、なお良いのだが。
素晴らしい妄想と芋焼酎で本日もシアワセであった。