アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 1383

◯写真は、新年早々から再読中の「狭山事件・現地からの報告(たいまつ社)」である。

   (何度も読み返していたためボロくなってしまったが、その内容は今も輝きを失わない)

   前回まで引用してきた本書の内容には二つの重大な事柄が含まれていた。一つは被害者=中田善枝さんを最後に目撃したというO少年の証言であり、二つ目は、「死体発見に先立ち、この穴倉から被害者のカバンらしいものも発見している」という、山狩りに参加した消防団員の談話である。

   O少年の発言に関しては、警察の事情聴取を受け証言している以上、これは供述調書として保管されている可能性が高い。再審弁護団による全証拠の開示が実現した場合、この調書が隠されていた意味が明らかにされ、そこに働いていた捜査当局の奸計は大きな批判にさらされることであろう。

   「〜穴倉から被害者のカバンらしいものも発見」という消防団員の言はなかなか衝撃的である。これが事実であったならば、間違いなく確定判決はくつがえり、狭山事件は速やかに冤罪と認定されよう。

   ところで、消防団員による「カバン発見」のくだりを読んでいて、これと類似する話をどこかで見た記憶があったと、それを捜索するため古本部屋の山狩りに着手する。

   捜索から五分、目的の書を見つける。

   写真左端「検証・狭山事件(伊吹隼人=著)」より引用させていただく。

「〜死体発見直前にみつかったカバンの存在である。S氏は一緒にいた機動隊員=W氏と山狩りの途中、茶垣の根元または芋穴に"学生が使うようなカバン"があるのを見つけて、警察に引き渡しているのである」 

                                            *

   「狭山事件・現地からの報告(たいまつ社)」と「検証・狭山事件(伊吹隼人=著)」という別々の書の記載の中で、カバンに関する情報の符合がみられるのはどうしたことか。

   おかしいなと思いながらも、それを口には出さず捜査の推移を見守る一般人の姿が、これらの記述に滲み出ている。