アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 254

今ごろ気が付いたが、第二十六回公判は、事件後に逮捕された被告人が、虚偽の自白を行なってゆく過程を追うという非常に重要な問答が含まれていた・・・・・・・。
弁護人=「あなたは、一人でやったというようになってから、入間川の駅に着いてから、すず屋で牛乳を買ったという事を述べましたね」「どういうことから牛乳を買ったと言うようになったか覚えていますか」被告人=「ちょっと記憶ないけど、ただ何となくそういう風に言っちゃったと思います」弁護人=「あなたは最初は、五月一日の日には、あんちゃんと一緒に仕事をしていたと言ったのですね」「それは嘘だった訳ですね」被告人=「はい」弁護人=「それから三人でやったと言い出した頃に、すず屋であんパンを買ったと言っているようですが、そう言ったかどうか覚えていますか」被告人=「言ったような気がします」弁護人=「本当にあんパンを買ったことがあるのですか」被告人=「買わないです」弁護人=「牛乳も買ったことはありませんね」被告人=「はい」弁護人=「どうしてあんパンを買ったとか牛乳を買ったとかいう事を言い出したのですか」被告人=「それはちょっと分からないです。自分はうちにいる時から甘い物は全然食わないものですから、拘置所に来てから考えてみても、どうして言ったかわからないです」・・・・・・。( 続く )