狭山事件の発生から59年が経つ。再審の気配は感じられず、私が見た限り世論も無関心である。佐木隆三著「ドキュメント 狭山事件」233頁後半に、“ あなたも「おかしな事件だな」と思われたら・・・” “ ・・・あなたの友人や隣人に、小さな声でいいから、狭山事件について語ってください ” との記述を見つけ、異論なしと判断した私はそれを実行して来たが、その反応は極めて厳しく、むしろ「あんた、何故そんな事に夢中なの」と、話しかけた私が変人扱いされる始末である。これらは、それなりに人間関係が構築されたなと感じられた相手に、やんわりと、それとなく、世間話的に語っていて、この始末なのである。冤罪事件に対する拒絶感、この感情を、まずは取り剥がせねばなるまい。 さて、写真の中央に鎮座する焼酎「紫」であるが、お湯割りで賞味したところ、脳が半分溶けた。効きは激しく、翌日生きていられるか不安である。
狭山の黒い闇に触れる 228
公判調書1154丁。新たに被告人及び弁護団側による「事実取調請求書」が載っているが、その表記方法の説明は若干特殊と思われ、これは言葉で説明するよりも写真を載せ、目で見た方が一目瞭然と判断した。