アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 213

調書1107〜8丁を見ると『第二五回公判調書(手続)』とあり被告人は、一夫こと石川一雄氏、公判をした年月日は 昭和四十三年八月二十日、公判をした場所は東京高等裁判所第四刑事部。裁判長判事=久永正勝、判事=津田正良、判事=四ツ谷 巌、裁判所書記官=飯塚 樹、検事=平岡俊将、同=木村 治、出頭した被告人=石川一雄氏、出頭した弁護人(主任)=中田直人、弁護人=石田 享、弁護人=橋本紀徳、弁護人=植木敬夫、弁護人=宇津泰親、出頭した証人=飯野源治となっている。そして書面末尾に「証拠関係   別紙証拠関係目録記載のとおり」とあり、これは目録が七頁に及ぶため別紙記載とされたようだ。早速頁をめくり1109丁に進む。ここから7ページに渡り証拠関係目録が載っている。そうすると今回は、弁護側が証人(証拠)を法廷に呼び尋問するため、裁判所に認可してもらう手続きが行われる、と捉えて良さそうである。合計で三十の請求項目があるが、順を追って確認してみたい。混乱を避ける為、かいつまんで、請求された証人とその可否を記す。①証人・飯野源、取調済・別紙調書のとおり。②と③は省く。④証人・小川松五郎、取調却下。⑤証人・遠藤三、却下。⑥証人・清水利一、却下。⑦証人・斉藤、却下。⑧証人・山下了一、却下。⑨血液型鑑定の内の(2)昭和四〇年一二月二一日付及び同四一年一一月二二日付証拠調請求書記載のもの。却下。⑩足跡鑑定・右昭和四〇年一二月二一日付及び同四一年六月二八日付書面記載のもの。却下。⑪証人・鈴木章、却下。⑫証人・梅沢茂、却下。⑬証人・石原安儀、却下。⑭証人・中川昇一、却下。⑮証人・福島英次、却下。⑯証人・五十嵐勝爾、却下。⑰証人・中村雅郎、却下。⑱証人・河本仁之、却下。⑲証人・石川清、却下。⑳証人・石川美知子、却下。㉑精神鑑定、却下。㉒証人・小林秀雄、却下。㉓証人・長谷部梅吉、却下。㉔証人・青木一夫、却下。㉕証人・小島朝政、却下。㉖証人・高村巌、却下。㉗被害者父親任意提出書一通、撤回。㉘小川陽一の領置調書一通、撤回。㉙被告人質問、次回公判期日に質問。㉚被告人質問(立証の趣旨=被告人の自由に関して)、空白。以上であるが、何のことはない、ほぼ却下ではないか。このように、裁判所による弁護団側への不利な判断が、公判へ黒い影響を及ぼしている。これに対し弁護側は当然のごとく機敏に反応を見せるのであった・・・。(続く)                                                       

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