アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 135

(・・・・・・前回より続いて戸谷 富之鑑定人の報告) 「その希少性とはどういうことかというと、どうしてもある個人特有の筆癖があって、その筆癖は幾ら自分で隠そうと思っても隠し切れないような筆癖がなければいけない。然も、その筆癖は多くの人に同じような筆癖があるのであればその人が書いたという断定を下すことはできないわけでありますから、そういった意味で、その筆癖は個人に特有なもので、余り他の人に見られない、稀にしか見られないような種類のそういう筆癖がなければいけない。そういう筆癖も、例えば、書いた机のでこぼこがそのまま変な字になったとか、あるいはその人が特に注意して変な筆癖をもつように見せかけるとか、そういうものであってはいけないわけで、その人がしょっちゅう無意識の中で書く字の中に出てくる常同性とか、恒常性をもつものでなければいけない。そういうものを捜し出して、そういうものが被検文書においても照合文書においてもみられる。それから非常に特異なもので違っている点がない。同一人では到底書けるような違いはその中にはないということが証明できて初めて相同性と相異性というものが筆跡鑑定の比較する方法の上で重要になってくるというのが、要するに筆跡鑑定の要素になるわけです。似ていることを私は相同性と言いましたが、これを類似点とか同じような特徴とか、その他色々の言葉を人によって使いますが、要するに一口で言えば似ているということです。また、違っているところを私は相異性と言っておりますが、この違うということも後に述べるように非常に難しい問題がありますが、そういう相異性や相同性を比較してその中で希少性をもつようなものがあるかどうか、それが常同性をもつかどうか、そういうことから問題の被検文書がある個人によって書かれたかどうかが決定できるのです」・・戸谷鑑定人の報告はまだ続いてゆく。                          

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(この方には優良な餌主が付いているらしく、野良猫であるにもかかわらず肥え太っている)