アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 93

前回、小島証人による、焦点がやや合わず読んでいて歯痒い証言を載せた。長文になったが、その次の行で平岡検察官があっさりとこの証言をまとめ、「本の表題なのか或いは内容の表題なのか、はっきりしない。そこでリボンちゃんという本がなくても、それに類似したような少女雑誌とか、漫画雑誌、そういうものがあったらやっぱり持って来いと、こういうことですね」と鮮やかに述べる。さすが検察官である。簡素で明快である。この能力が多少なり小島証人に備わっていれば、少なくとも彼によって浪費された、法廷での尋問に費やされた時間が短縮されただろう。しかし私自身、前回の記述の仕方に問題があることに気づき反省している。小島証人がどうの、こうのと批判気味に書いていながら、それが私にも当てはまっていた。長々と、何ら工夫もせずに引用した為、文としてまとまりが無い。私は対策を考えつつも、裁判記録をブログ上で考察することの難しさを感じた。私は刑事事件の公判記録を読むなどという経験は、当ブログで扱っている狭山事件が初めてであり、その膨大な分量からしてもこれが最後になろう。狭山事件に関しては、第一審公判調書、今、取り組んでいる第二審公判調書、さらに弁護団による控訴趣意書、そして最後に再審請求書が控えており、果たして自分が生きているうちに読了し得るのか、その上で私に理解できるのか、楽しみである。                                                                    

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(無実の獄25年 狭山事件写真集 部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部編 : 解放出版社より引用)