アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 91

石田弁護人は、小島朝政証人(埼玉県浦和警察署次席)が、被害者の腕時計が捨てられていた場所を五月中旬から下旬にかけての時期、そこを通ったとの証言を引き出し尋問を終える。のちに大変な疑惑を生み出す腕時計であるが、石川被告の供述調書では五月十一日夕方に路上に捨てたとあり、これが七月二日朝、近所の老人に発見される。場所は路上からではなく道路横の茶畑、その根元である。腕時計が移動している理由は不明だ。この怪しげな香りが漂う道路を小島朝政証人が通行していたわけである。石田弁護人が、小島証人より上記の証言を得た途端尋問を終えるところに、ただならぬ含みが内包されていると私は感じた。だが、我々のような一般人は表面上の、狭山事件においては公判記録上の情報が、手に入れられるその限界であり、その点において弁護団は表に出せぬが確実で裏の取れた確度の高い情報に基づいて尋問を展開した可能性があるが、しかし、それは私の推測に過ぎないのである。                                                                                

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  (無実の獄25年狭山事件写真集 : 部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部編 : 解放出版社より引用)