アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

狭山の黒い闇に触れる 68

狭山事件の被害者が五月一日夜に殺されたとすると、脅迫状の文面にある「子供わ一時かんごに車出ぶじにとどける」は嘘となり、被害者の家族に対し娘は生きていると思わせ身代金を要求することになる。元々「少時」なる人物に宛てた手紙であるから、「子供」から「十六歳の高校生」へ標的を変えた場合、犯人側に予期せぬ不測の事態が起きたのであろう。最初の標的「少時」の「子供」を誘拐していたならば「車出ぶじ」に返してくれたか、どうか。そしてこの脅迫状は単に使い回しただけなのか。犯人はどちらを誘拐するにしろ拉致後、即座に殺害するつもりであったのか、もしそうであれば犯人像を推察する場合、前年に起きた吉展ちゃん事件を詳細に分析すると、殺害後地面に埋めるという犯行形態が似通っており、おぼろげながら犯人像が絞れるのではないかと考えた。しかしこれは今更ながら意味は無いが。公判調書を読みながらも、つい、こんな思いが頭をよぎった。                      

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(ワンカップ片手に見る銀杏並木は格別であった。この後、家族連れとすれ違うが、並木を見ながらニヤニヤと思い出し笑いしていた私は、明らかに不審がられた)