アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

闇稼業に備える 23

夕刻から降り始めた雨はやがてどしゃ降りに変わり、時折、割れるような雷の轟音が辺りに響きわたった。いく度目かの閃光が走った時、窓の外に人影が映るのが見えた。そっと窓を開けると豪雨の中スコップを手にした男がずぶ濡れで立っている。男は呻くように「何を嗅ぎまわっている」と言うなりスコップを振り上げた!という夢をよく見る。だがなぜこんな夢を見るのか、それは、やはり狭山事件が遠因となっている。今では事件全体を同一レベルで均等に掘り下げるようになったが、この事件を知った当初はセンセーショナルな部分に目を奪われ、続出する自殺者や身代金受渡しの場面等に興味を掻き立てられていた。中でも事件の被害者が麦畑に沿った農道の地中から発見され、真偽は解らぬが埋められる前に近くの芋穴の中に逆さ吊りされていた、という記録を読んだ時の衝撃は忘れられない。犯行に使用されたとされるスコップも発見され、農道にはリヤカーや自転車のタイヤ痕が残されており、さらに犯行時刻は強めの雨が降っていたにもかかわらず被害者の服は濡れていないなど、この場面に関する情報を私は繰り返し読み耽り、いつのまにか深層心理に刷り込まれたのだろう。この頃からである。冒頭の夢を見るようになったのは・・・・・。
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渾身の念写により、私を悩ませる悪夢を公開出来ることが可能となった。豪雨の中、被害者を埋めるため穴を掘る犯人。傍らに遺体を運んで来たリヤカーが見える。これにより私は今後、悩みは消え去り熟睡出来るであろう。