私の趣味ではないが・・・。
ふむふむ。ところでこのエサ場には「一冊十円、一人五冊まで」という決まりがある。そこで私はまず開店と同時に突入し、買える古本が五冊以上ある場合、速やかに規定の五冊を購入しその場を離脱、閉店間際に再度訪れ、残りを買うという非常に姑息、狡猾、しみったれた行動をとる。心身ともに地に堕ちた代償として入手した古本を前に、それが予想以上の相場価格と判明したとき、私はこれ以上ないほどの卑しい卑屈な笑いを浮かべるのであった。あぁ、いやだいやだ。