アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

日雇いの頃 30

東品川の冷凍倉庫において日雇い労働に勤しんでいた私に、フォークリフトの講習を受けるよう荷役会社側から指示を受けた。費用は全額会社持ちで休暇手当も支給との好条件なので、これは渡りに船とばかり受講した。私の勤勉なフリに会社が騙されたのだろう。フォークリフトの資格を得たと同時に勤務地が変更となり、東品川から平和島の支店倉庫に異動になった。早速わたしは地図を広げ、職場と自宅のルート上に大工道具屋、金物屋、古本屋がどの程度存在するか確認しリストアップした。そして週一で通うほど気に入った店が見つかった。大森に店を構える「海老沢大工道具店」である。入り口右手にガラス張りの小さな商品棚があり、中には垂涎ものの道具や砥石が陳列されていて、何時間眺めていても飽きることはなかった。店内は大工道具類であふれかえり、こちらも居心地がすこぶる良いので長居してしまうのだが、店主は嫌な顔一つ見せず相手になってくれた。我が師である堤さんにもこの店の存在を伝え、二人でよく訪ねたのだった。   

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私の祖父の鉋刃を持ち込み完成させていただいた。   

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自分で研いだ刃を持ち込み完成させていただいた鉈。柄は海老沢の主人が秘蔵していた土佐産・赤樫を使わせていただいた。無理言ってすみませんでした。       

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うわぁ、この照り!手打ち桂もよし。丁寧な仕事である。ありがたし!