アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

吉展ちゃん事件本 其の二

茜霧島お湯割りが美味すぎて、今日はどこまで読めるかな。言語基層学専門の学者が、録音された脅迫電話から犯人像をあぶり出す内容で、残された犯人の声だけを手がかりに分析してゆく。 ちなみに本書は、犯人が逮捕(自供)される約5ヶ月前の発行である。つまり事件の捜査中に出版された推理本とも言えるが、このタイミングで発表するということは、学者が自身の分析結果に相当な確信を持っていたと推測する。もし間違っていたらリスクは膨大なものとなるからだ。犯人が残した音声、これには思いのほか独特の特徴、方言や吃音、言い回し等が豊富に含まれ、この方面に精通している学者には、かなり料理のしがいがあったであろう。言語からアイヌ系の末裔、したがって瞼は二重だとか、素人には考えもつかない分析が連続する。

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(「吉展ちゃん事件の犯人」より転載)学者の分析により、犯人は福島県の出身と割り出すが・・・。読み進めながら思うが、この事件がやるせないのは、吉展ちゃんが誘拐された直後に殺害されていた、という事実で、犯人は吉展ちゃんが生存していると匂わせ、両親、及び警察を欺こうと奸計を働かせた行為は、世が知る死刑判決でもって償わせたのは妥当である。幼い被害者に合掌し、しんみりと一杯呑んだ。