アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

吉展ちゃん事件本 其の一

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八王子の古本屋で発見。私にとっては稀覯本のたぐいなので脳汁を沸騰させつつ会計を済ませ川越のアジトに戻る。自分好みの古本を入手した場合、読みたいけど読みたくない、という矛盾した感情が湧いてくる。読みだすと、それだけ読了に近づき、読書の最中、という快楽が終焉に向かうからだ(よく分からん)。快楽は長続きさせるに限る。この古本の質の高さに合わせ?茜霧島お湯割りを準備し、いざ検品!まずは表紙、背、裏表紙、奥付けなど眺めつつ一口だけ飲む。古本だけが持つ独特の雰囲気や匂い、その佇まいなど楽しみながら二口目を含む。ふむ、この角のへこみがいい塩梅だ。背表紙についた何かと擦れた跡を指でさすり「よく頑張ったなぁ、もう心配はいらないよ」と声をかけ三口目を飲んだ。 こういう、古本にブツブツ語りかける時間を私は大切にしている。                 ちなみに私の住んでいる川越のアジトから八王子へは八高線で向かったのだが、このローカル線がシビれるほど侘びしく、哀愁感に浸り楽しめた。保温ボトルに仕込んだ熱燗を隠れ飲みながらの小旅行は格別であった。さてと、検品も終えたところで、じっくり読み進めようかな。