アル中の脳内日記

アル中親父による一人雑談ブログ

告白 1

私には、「目をそらす」という癖がある。癖というか意識して身に付けた鍛錬の賜物なのだが。これには私の人相が他人に与える影響が関連している。現在、駅や交番に貼ってある指名手配犯のポスター、その左端の男に私はソックリなのだ。あの犯罪者特有の冷たく切れるような目付き。この目付きで一般人と接していると相手から発せられる拒絶感をヒシヒシと感じるのだ。いや、私は犯罪歴など無く、趣味は読書とか古本屋巡り、公園でノラ猫とじゃれたり、過去にはインコを飼っていて、風呂上がりで全裸の私の腹上をインコに歩かせ、「痛キモチイイ!」と夜な夜な盛り上がったりと至って健全な人間なのだが。なので相手に対して、恐怖感や不安感を与えぬよう振る舞い、視線にも気を使うのだ。だが、この「目をそらす」を警察官が現認した場合、ほくそ笑みを浮かべ職質してくる。走行中のパトカーがUターンして来たことも数度あり。鬼の首を取ったごとく勝ち誇った表情で「ダンナさん、最近自転車の盗難が増えてまして」と私を自転車から降ろすが、なんせ指名手配犯に似てますからね、二階級特進でも夢見たか、小躍りしながら職質を始める。これで30分は浪費します。ところで私は、警察官に職質を受けた場合、家に帰ってからその警察官の似顔絵を描くよう、自分を躾けている。なぜか?もしその男がニセ警官だったら・・・。あぁ、またしてもここで、三億円事件病の症状が・・・。あの日、日本信託の現金輸送車に私を乗車させていれば、モンタージュ写真は完壁なものとなり犯人検挙につながっただろう。 これを踏まえ、私がいつか現金輸送人と同じ場面に出くわしたとしたら、この似顔絵描きという癖がきっと役に立ち、大事件を解決に導くだろう!ならば積極的に職質を受けバンバン似顔絵を描いて、来たる大事件に備えようではないか。

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