我がアジト内で流すBGMは
ミーターズだ。それも初期の3枚目までに限る。4枚目以降は録音技術の向上で、音質は良いが雑味がない。私は雑味が好きなのだ。この
ミーターズというバンドはほぼインスト曲を演奏するのだが、個性的な曲ばかりで飽きが来ない。私はここのドラマー、ジョセフ・ジガブー・モデリステが好きだ。ジガブーは主にバスドラ、
ハイハット、スネア、シンバルでリズムを刻むが、いやいや、なんとも言えぬグルーヴィなドラミングなのだ。それに加えドラムの音色、これがもうエエあんばいな響きなのだな。バスドラはモコモコしてるが芯がある、多分フロントヘッドを外してるような気が。スネアは表側ヘッドをかなりハイピッチにし、スネアの乾ききった残響音を奏でている。ただこの頃の録音は部屋鳴りや、他の楽器の音をドラムマイクが拾ったり、逆の現象が起きたりで、中々この音色の謎(特にスネア)を解明するのは難しい。ある専門誌で、どのメーカーのスネアドラムを使用していたか？の問いにジガブーは、スタジオにあった各種(ラディック、グレッチ、
スリンガーランド)スネアを使用したと答えていた。まぁ本人はなんでも良かったのでしょうな。
「シシーストラット」という曲があるのだが、ここで聞かれるスネアサウンドが秀逸であり、いったい使われたスネアはどこのメーカーか？と余人を悩ませるのだ。う〜ん。もう何万回も聴いてるけど謎である。
