2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
【狭山事件公判調書第二審4178丁〜】 『足跡および佐野屋往復経路の諸問題』 弁護人=城口順二 * (4)、時間に関する自白の問題点 (ロ)、次の問題は、犯人は脅迫状冒頭に「五月二日の夜十二時に金二十万円・・・」と日時を特定して金を要求する他、人質を返す…
【狭山事件公判調書第二審4176丁〜】 『足跡および佐野屋往復経路の諸問題』 弁護人=城口順二 * 五、自白の往復に関する時間は操作されたものである (1)、六月二十四日員調書によれば、佐野屋への往復に関する時間関係は次のとおりである。 (イ)五月二日…
【狭山事件公判調書第二審4174丁〜】 『足跡および佐野屋往復経路の諸問題』 弁護人=城口順二 * 三、佐野屋周辺張込みの実体 ♢ 五月二日夜は、佐野屋周辺に大々的な張込みが行なわれていた。以下、二日夜を当夜という。 (1) 原審・山下、当審・大谷木、同…
(事件当時の佐野屋付近) (第三回検証第一見取図) (赤線は被告人自白のルート。青線が検察官の主張するルート。) * 【狭山事件公判調書第二審4171丁〜】 『足跡および佐野屋往復経路の諸問題』 弁護人=城口順二 * 第一、「佐野屋往復経路はつくられた」 一…
【狭山事件公判調書第二審4166丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 * 第四.[脅迫状における記載文字、語句の特徴点] (二) 非常に多くの漢字が不必要に用いられている。 漢字は、全体の文字数二百四十三字のうち七十五字に及んでいる。しかも…
(写真は被害者宅へ届けられた脅迫状) 狭山事件公判調書第二審4165丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 * 第四.[脅迫状における記載文字、語句の特徴点] この点についてはすでに弁護側が証拠として提出した綾村勝次、磨野久一、大野晋の三鑑定…
【狭山事件公判調書第二審4163丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 * (5) 「○○を」と表記すべきところを「○○の」と表記している。例示すると次の如くである。 『ざいも"の"をいたところ』(ざいもく"を"おいたところ=一九四七丁) 『かや"の"を…
入間川付近を散策中、猫の餌をばらまく老人を目撃した。周辺の縄張りを管理するこの野良猫は鋭く眠りから覚め甘い鳴き声で老人を呼び寄せていた・・・。 こちらの猫は全力で睡眠のみを求めており、指でつつくも反応は全く示さない。猫の耳元で「狭山事件の再審…
すっかり狭山事件にハマった老生はどこへ行くにも公判調書と一緒であるからゆえ、こんな快適な場所を見つけたら即、読書の場として活用させてもらう。BGMは野鳥の鳴く声と風の音、水分補給としてハートランドビールをチョイスし、貧乏ながらささやかな贅沢を…
【狭山事件公判調書第二審4155丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 第三、[逮捕後に被告人が作成した調書添付の図面における記載文字、語句の特徴点] (一)文法上の誤り、稚拙さが著しい。例えば次のような誤りが見られる。 語句 意味 じどんし…
【狭山事件公判調書第二審4151丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 * (二) 当審公判における被告人の供述より。 第二十四回公判(42・5・16)戸谷鑑定人の尋問に対し、 戸谷=「被告人=「被告人がいつも家で使う鉛筆とか、ボールペンとか、万年…
【狭山事件公判調書第二審4149丁〜】 『筆跡をめぐる諸問題』 弁護人=松本建男 ♢ 第一、[はじめに] 脅迫状が本件事件において犯行の性格を明らかにし、誰が犯人かを解明するもっとも有力な鍵を提供するものであることは多言を要しない。しかるにこの点に…
【狭山事件公判調書第二審4146丁〜】 『自白論』 ♢自白を強要し、これを維持するため如何なる手段がなされてきたか♢ 弁護人 稲村五男 * "三、捜査官も、「自白」強要、維持手段のすべてを否定しさることはできない"の(二)。 長谷部(警察官)は、当審第五十…
【狭山事件公判調書第二審4144丁〜】 『自白論』 ♢自白を強要し、これを維持するため如何なる手段がなされてきたか♢ 弁護人 稲村五男 * 二、「自白」を維持するためにとられた手段について (一)、最初の「自白」調書は三人説であった。これが一人説になり、…
【狭山事件公判調書第二審4141丁〜】 『自白論』 ♢自白を強要し、これを維持するため如何なる手段がなされてきたか♢ 弁護人 稲村五男 * 一、被告人が受けた「自白」強要 (一) 被告人は昭和三十八年五月二十三日別件逮捕されたものの"善枝ちゃん殺し"につ…
○「調書」とは、捜査機関(警察や検察)が捜査の過程で作成する、事実や証言を記録した書類である。具体的には、「検面調書」と「員面調書」の2種類があり、検察官が作成するものを「検面調書」、警察官が作成するものを「員面調書」と呼ぶ。 * 【狭山事件…
○「調書」とは、捜査機関(警察や検察)が捜査の過程で作成する、事実や証言を記録した書類である。具体的には、「検面調書」と「員面調書」の2種類があり、検察官が作成するものを「検面調書」、警察官が作成するものを「員面調書」と呼ぶ。 「調書」の法的…
芋穴から発見されたビニール風呂敷について、以下の情報が見つかった。 なるほど、こういうことであったのだな。狭山事件に興味を持っていても、ビニール風呂敷や荒縄、木綿細引ひもの問題を正確に理解することはなかったが、これでやっと公判記録について行…
忘れた頃に手ぶらで現われ、勝手にスマホで撮影する男をこの猫はどう思っているのだろうか。しかも、これも勝手に頭を撫でつつ一方的に狭山事件とやらの推測を語りかけ悦に入る男を、この猫はどう感じているのだろうか。その答はどうやら彼の表情が物語って…
(二点の写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) * 【狭山事件公判調書第二審4124丁〜】 『物証をめぐる諸問題』 ビニール風呂敷、二本の木綿細引ひも、荒縄について 弁護人=福地明人 * (…
「調書」とは、捜査機関(警察や検察)が捜査の過程で作成する、事実や証言を記録した書類である。具体的には、「検面調書」と「員面調書」の2種類があり、検察官が作成するものを「検面調書」、警察官が作成するものを「員面調書」と呼ぶ。今回より引用する…
【狭山事件公判調書第二審4119丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (五) 自供によれば自宅で四月二十八日に脅迫状を書いた、とあり、事実、脅迫状には「四月二十八日」と書かれている。しかしその日のうちに犯行を実行する決意もまた…
(事件当時の遺体発掘現場付近の模様。写真は"無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社"より引用) * 【狭山事件公判調書第二審4115丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (四、その点の論…
○昨日この場へ載せた「ビニール風呂敷は、善枝さんの自転車の前かごに入っていたもの」(引用元:「無実の獄25年・狭山事件写真集=部落解放同盟中央本部中央狭山闘争本部・編、解放出版社」)という情報は、弁護人=山下益朗の弁論によると、どうも誤情報であ…
○ここで、狭山事件におけるビニール風呂敷なる物証について整理しておこう。 被害者の遺体が発見された農道から約二十メートル離れた畑の中に、深さ三メートルほどの芋穴があった。芋穴は狭山地方の農産物であるサツマイモを貯蔵するための穴である。 この穴…
【狭山事件公判調書第二審4111丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (3、ビニール風呂敷の説明の仕方・三の続き) ビニール風呂敷の強度は簡単な実験によって確かめることができる。まず市販のビニール風呂敷(厚さ0.111ミリ、証拠…
【狭山事件公判調書第二審4110丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * 3、ビニール風呂敷の説明の仕方 ビニール風呂敷を犯行手段に供したその使用方法及びそれが切断した状況に関する自供調書の説明は大きく変転し定まるところがない。…
【狭山事件公判調書第二審4108丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (2 、荷台を押さえて止めたこと、の続き) 確認しておくべきことは、荷台を押さえて自転車を止めたとは言い得ても、どのような姿勢で引き止めたのか、両者の姿勢位…
【狭山事件公判調書第二審4107丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (2 、荷台を押さえて止めたこと、の続き) 私は冒頭、後ろから来たのか、正面からぶつかったのかについて記憶違いの起こりうる筈がないと言っているが、それは次の…
【狭山事件公判調書第二審4105丁〜】 『自供調書に存する合理的疑い』 弁護人=山下益朗 * (第二、合理的疑の数点についての続き) 2 、荷台を押さえて止めたこと 昭和三十八年六月二十三日付青木、遠藤調書によれば、中田善枝をつかまえた時の状況について…